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JAO 5月特別例会

5月26日(日曜日) 私が所属しているJAO 日本オッセオインテグレーションアカデミーの、5月特別講演会がありました。

(会場は名古屋市中区の(株)シロナ 会議室)

テーマは 「顎位を語る」 

そして講師としてお招きしたのは
 
池田 和己 先生 (東京都ヒルサイドビュー矯正歯科院長, Roth/Williams Internatiinalセミナー主催) 

酒井 優 先生(愛知県 酒井矯正歯科 院長) 

のお二人です。

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「顎位」とは 、顎の位置であり、噛み合わせの位置の事です。

歯の治療では顎位を定めることがとても大切で、たくさんの理論や技術が研究され、また日頃の治療でも語られているのですが、顎位は左右の顎の関節(顎関節)を支点に、筋肉によってサポートされ3次元的に運動するため、なかなか理論通りにはいかないのが現実です。

顎位についてはたくさんの理論(咬合理論)がありながらも、理論と臨床の一致が困難なところが臨床家にとっては悩ましく、最近では顎位を語ることが、敬遠される傾向すら見うけられます。

かくいう私(長谷川)も、あまり顎位を厳密にとらえることなく、、患者さんの個々の日常で自然に行われている顎の運動を基準として、噛み合わせを決めることが多いです。

しかし今回の講師の池田先生と酒井先生は、矯正専門医でありながら(通常 顎位の研究は 補綴学:歯を作るする分野 で取り扱われる事が多いのです)CTを使用し、視覚的に正しい顎位をモニターしながら、歯を動かし、正しい噛み合わせを作っていという、難易度の高い治療にチャレンジし、すばらしい治療結果を導き出しています。

顎が正しい位置にあり、ズレが無いと言うことは,審美的(見た目)にも美しいと言うことです。ご提供いただいた症例で、治療を終了した患者さんは、どなたも美しく、幸せな表情をされていました。

歯列矯正については私は門外漢ですが、顎位(顎の位置)も歯列不正も・・・当然ですが・・・深く有機的に関連していることが実感されたとともに、毎日の臨床においても、もっと多角的な視点から、治療に取り組まねばと、深く考えさせられたとても良いセミナーでした。

今回は、少し専門的でスミマセン。