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日本臨床歯周病学会 第31回年次大会に参加しました(2)

前回に引き続き 学会参加報告のです。

専門的で読みにくいところはテキトーに読み飛ばして下さいね(笑)

ココから少し専門的です  ↓
 

最近問題視されている、インプラント周囲炎についての講演がありました。
九州の松井孝道先生の 「インプラント周囲組織の長期安定を目指して 」です。

インプラント周囲炎は、普通の歯(天然歯)で歯周病が発症するのと同じように、人工歯根であるインプラント周囲の歯肉や歯槽骨に起こる炎症疾患のことです。

以前は、インプラント周囲には炎症は起こりにくいと言われていましたが、インプラントの普及に伴い、インプラント周囲炎がクローズアップされてきました。インプラント周囲炎はインプラントの長期安定を妨げる為、歯科医にとっても患者さんにとっても重要な問題です。

インプラント周囲炎治療の基本は露出インプラント表面のDecontamination(除染)です。
その手法は以下の通り

1. 機械的清掃

エアースケーラでの表面除染はNG。(電位差によりインプラント体が腐食しやすくなる 鉄Fe元素が表面に残留するため)
カーバイドバーでの研磨もNG (タングステンが残る)
ステンレスバー  チタンバーもNG  (いずれも表層に異種元素が残る)
準チタンの超音波スケーラーならOK 異種元素残らない
純チタン性の球キュレットならOK

2. 光殺菌治療  非浸襲性で副作用がない点で有用

3. Air Abretion法(強圧でパウダーを吹き付け清掃します)
重炭酸ナトリウムによるものではシリカが残留し、アミノ酸パウダー(グリシン)では充分な清掃性が期待できず、β-tcp パウダーが有効である
 
4. Er-YAGレーザー 有効であるが 360度均等に当てるにはテクニックが必要 

光殺菌治療 とAir Abrasion(β-tcp パウダー)の併用療法を推奨されていました

インプラント表面性状について
anodized surface や HA(ハイドロキシアパタイト)コーティングのものは、一旦露出するとバクテリアの温床となるため、インプラント周囲炎の観点から言えば、避けた方が良いとの見解でした。

他 トピックスとして、

市販の歯磨き剤 「クリアクリーン」 は炭酸カルシウムの顆粒(大きめ)が歯周ポケット内に入り込み害性があるとのこと

チタンの溶出、腐食は深刻な問題です。
高濃度フッ素 (フローデンなどの塗布剤)が深く関与しているとのこと。洗口薬のミラノールは低濃度のためOKです。
コンクールGelCoat も高濃度フッ化物を含有し問題あり。つまり、インプラント周囲にフッ化物のPMTCは禁忌です。

天然歯用の洗浄剤をインプラントの洗浄に準用するのは、危険を伴う事もあります。こういった情報を得て、日常の治療に生かすことの大切さを実感しました。

さて・・・・

固い話はこれくらいにして・・・・・

学会後は懇親会があるのですが・・・・

それは華麗にスルーして・・・・・

札幌ということで、お約束のサッポロビール園に行って参りました。

900人以上収容の巨大なビール園で、生ビールとジンギスカン(おいしい!)を堪能してきました。

写真bi-ruenn

また折を見て、他の学会の報告もさせていただきます。