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日本臨床歯周病学会中部支部合同研究会に参加しました

10月6日(日)松本歯科大学で行われた
日本歯周病学会中部地区大学・日本臨床歯周病学会中部支部 合同研究会に参加して参りました。

6月に参加した年次大会とはまた雰囲気が少し違い、普段臨床では知ることのできない大学の研究発表を聞くことができ、少し新鮮な気持ちになります。

衛生士口頭発表では、診療所勤務の衛生士さんの症例もあれば、
大学病院の症例もあります。

とても興味深かったのは、
松本歯科大学病院歯科衛生士室で研究された
「高齢歯周病患者における口唇機能療法および音波ブラシの効果」

高齢歯周病患者に対して、音波式電動ブラシによる口腔清掃を行うことによる、
唾液分泌量の変化と口腔環境への効果を検討することを目的する研究内容でした。

結果および考察として、

音波式電動歯ブラシを4週間使用することにより、唾液分泌に関して
著名な増加を認めたそう。

ただし、全身疾患の病歴や常備薬の服用がないなど条件付きでの結果のようなので、
必ずしも全員に当てはまるということではないですが・・・

唾液はとても重要で、口腔内が乾燥することにより虫歯や歯周病にかかりやすくなるため
口腔内環境悪化を引き起こし、口腔機能低下につながります。

特に女性はホルモンバランスの兼ね合いで男性に比べると
口腔乾燥(ドライマウス)になりやすいと言われています。

(余談ですが、目が乾きやすい人はドライマウスになりやすい傾向もあるそうです)

今回の研究結果を知り、音波ブラシが唾液分泌向上に関与するとは
想像もつきませんでした。

普段臨床では知り得ることが難しいのですが、
この結果を参考に音波ブラシについても知識を増やしていきたいと思います。

音波ブラシも使い方によっては歯や歯茎にダメージを与える場合もあるので、
使い方に関して疑問などございましたら一度ご相談ください。

matsumoto01

衛生士秋山と共に参加しました。

これからもスタッフ一同いろいろ院内で検討したいと思います。

歯科衛生士
内田 沙織梨