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第32回 日本臨床歯周病学会に参加して 4

先日、6月21、22日に名古屋で行われた
日本臨床歯周病学会第32回年次大会
に出席してきました。
地元名古屋ということでとても楽しみにしていた学会でした。

たくさんの講演をきいた中で私が特に印象に残っているのは
『包括的治療における歯科衛生士としての役割』
という重度歯周病と診断され抜歯となったが、他にも歯周病の進行が
認められる部位、補綴修復歯の不適合、縁下う蝕など多数の問題点があり
抜歯、インプラント治療、歯周外科処置など全顎的な治療が必要と診断された
患者さんの症例でした。

この患者さんは言葉数が少なく、物静かな印象の方で
初診時には、今まで自分の口腔内を怖くて見れなかったと言われたそうでした。

最初は聞かれないとあまり話されない方だったのが
治療を進めていく中で担当衛生士がコミニケーションをとることで
今まで口腔内を見れなかったと言っていた方が
『カレーを食べたら歯に色がついた気がする』
と歯の色の相談されたり
外科処置後の暫間義歯についても、少し不安そうな表情だったので
『大丈夫ですか?』と担当衛生士がお聞きしたところ
『実は、、義歯に違和感があって金具が目立つのが気になって最近はマスクばかりなんです。』
と打ち明けられ、それをもとに患者さんの要望に沿った治療
になったそうで、患者さんは長期治療を無事に終えれたそうです。

全顎的な治療は口腔内の変化が大きく時間を要することがあるため
患者さんには精神的なストレスがかかってくることがあります。
治療へのモチベーションを維持するために
担当衛生士として治療による口腔内の変化に対しての説明や
不安をなくすためにも患者さんの表情の変化をみながらの
声掛けなどのサポートが必要なのだなと思いました。

当院でもインプラントや補綴治療で全顎的な治療になる方は少なくないので
患者さんの気持ちの変化に寄り添ってモチベーションの維持を
していけるように今後の治療に役立てたいなと思いました。

歯科衛生士 奥野 美樹