インプラントと従来の治療法との比較

歯を失うと新たな人工の歯を作る治療が必要となります。それにはさまざまな選択肢があります。
このページでは、インプラント治療とその他の治療法についての説明をいたします。

インプラント vs ブリッジ vs 入れ歯

インプラント治療は、従来の治療のように取り外しの義歯を使用したり、歯を削ったりする必要はありません。
さらに、入れ歯の3~4倍の咀嚼力(噛む力)を回復させることができます。

インプラントブリッジ入れ歯
保険自費保険自費
長期信頼性×
周囲の歯の保護××
審美性△~××
異物感が少ない×
噛む力
費用×××

また、インプラントは下グラフのとおり、他の治療法に比べ長持ちします。インプラント治療の10年残存率は92%です(下グラフ参照)。
やり直しが少なく、いつまでも長持ちする治療法、それがインプラント治療なのです。

1本の歯を失った場合 ブリッジ vs インプラント

虫歯や歯周病で歯を抜いた後は、1本の歯でもすぐに歯を作る必要があります。
周りの歯が移動したりして、かみ合わせに不具合が生じるからです。

ブリッジによる治療

もっとも標準的な治療法です。
義歯のように取り外しをする必要はなく、お手入れもご自身の歯と同じように、歯ブラシや歯間ブラシでお手入れできます。
失った歯の両どなりの歯を、削らなくてはならないのが短所です。

歯が一本なくなった状態です
放置すると隣の歯が移動してきます
セラミックスを使用したブリッジです
見た感じが自然です
保険外治療です(費用はこちら
健康保険治療のブリッジです
パラジウムの合金を使用しています。

インプラントによる治療

ブリッジのように、両どなりの歯を削る必要がありません。治療に時間と費用がかかるのが欠点です。

インプラント埋入後治療後

2本分の人工歯根(インプラント)を埋入。セラミックス冠をかぶせて完成です。
ご自身の歯のようにお使いになれます。 保険外治療です(費用はこちら

上記はすべて長谷川亨歯科クリニックで行った症例です

3本の歯を失った場合  義歯 vs インプラント

奥歯まで歯がないと、ブリッジの治療をすることができず、治療が難しくなります。
通常、義歯を使って治療されていますが、装着感の不快感によってせっかく作った義歯を使用されないことも多く、その結果として左右のかみ合わせのバランスが崩れるなど、さらに全体的に歯が痛んでくる場合もみられます。

義歯(入れ歯)による治療 ※ 保険治療です

 片側奥の歯がありません
義歯を作製し装着したところ

はずした義歯です
はずれにくくするため反対側までのばして、金属のバネを作ります。

義歯は
・ 食後の掃除が必要
・バネのかかった歯が痛みやすい
・はずれやすい
・粘膜で噛むため、硬いモノは噛みにくい
などの欠点があります

インプラントによる治療

 

 

歯の無い状態
片側奥の歯がありません
インプラント(人工歯根)を埋め込みました
インプラントにセラミックスの歯を固定したところ。

固定したインプラントは、取り外しは必要ありません。
ご自身の歯のようにお使いになれます。

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医療法人健昇会|長谷川亨歯科クリニック|院長長谷川亨・はせがわとおる|歯科医師・歯学博士
<この記事の筆者>
長谷川 亨(はせがわ とおる)|歯科医師・歯学博士
1959年 愛知県名古屋市生まれ。 愛知学院大歯学部歯学科卒業。
スカイル福与歯科等研修をへて1988年長谷川亨歯科クリニック開院
現在 同クリニック院長、(有)長谷川ビル 代表取締役
論文
・歯周炎患者歯肉の電子顕微鏡的研究 ―固有層の炎症層の特徴について― 愛院学院大学歯学会誌
・実験的歯の移動に伴う歯槽骨骨改造活性の動的把握の試み ―鉛生体染色法を用いて― 松本歯学
・ヒト歯肉組織の肥満細胞 免疫組織科学的研究 松本歯学 他