唾液検査と細菌検査
当院では、定期検診による、生涯のお口の健康管理につとめていますが、虫歯や歯周病など、病気の進行の速さは、人それぞれ、個人差があります。
このページでは、病気のかかりやすさ( リスク )を知るために当院で行っている補助的な検査についてご紹介します。
いずれの検査も、唾液や歯垢を取るだけの、痛みのない簡単な検査です。
このページの検査は、すべて健康保険外で、実費費用が必要です。
虫歯のリスクを知る検査
サリバチェックSM
ミュータンス菌*の菌数レベル簡易検査 唾液を採取することなく30分で結果がでます
*ミュータンス菌(Streptococcus mutans)は虫歯の発生と最も関連性が高いといわれている菌です
必要来院回数:1回 費用 2500円(税別)
カリオスタット
カリエス・リスク判定検査 プラーク(歯垢)を採取後48時間で判定
必要来院回数:2回 費用 2500円(税別)
検査で虫歯になりやすいという結果になってしまった方は・・・・100%キシリトールガムやフッ素(フッ化物)が虫歯予防に有効です
歯周病のリスクを知る検査
バナペリオ
歯肉縁下歯垢(プラーク)中のPorphyromonas gingivalis、Treponema denticola及Tannerella forsythia* の存在を調べる検査です
プラーク(歯垢)を採取後 約10分で判定
* 歯周病の原因菌は複数あり、それぞれの歯周病の原因菌を同定するためには、さらに詳しい検査が必要です
バナペリオでは特に問題となる、3種の菌の存在を知ることにより,歯周病のリスク判定をします
必要来院回数:1回 費用 2500円(税別)
位相差顕微鏡による検査 (保険治療で行います)
歯肉縁下歯垢(プラーク)の活動している状態を顕微鏡で観察します プラーク(歯垢)を採取後 その場で判定
費用 保険診療にて行います
この記事の筆者
長谷川 亨(はせがわ とおる) 歯科医師 博士(歯学)
1959年 愛知県名古屋市生まれ。 愛知学院大歯学部歯学科卒業。
スカイル福与歯科等研修をへて1988年長谷川亨歯科クリニック開院
現在 同クリニック院長 (有)長谷川ビル 代表取締役
論文
・歯周炎患者歯肉の電子顕微鏡的研究 ―固有層の炎症層の特徴について― 愛院学院大学歯学会誌
・実験的歯の移動に伴う歯槽骨骨改造活性の動的把握の試み ―鉛生体染色法を用いて― 松本歯学
・ヒト歯肉組織の肥満細胞 免疫組織科学的研究 松本歯学 他