いまや広く知られるようになった「8020運動」ですが、
当クリニックでは、毎年5名から15名ほどの達成者がいらっしゃいます。
達成者は、かかりつけ歯科医院からの報告をもとに、地方自治体(当クリニックでは名古屋市中区)から表彰されます。
お写真のA様は現在87歳で、
27本の残存歯をお持ちの堂々たる8020達成者です。
平成17年(2005年)に初めてご来院されて以来、一通りの治療を終えた後も、
3か月ごとの定期検診を欠かさず受診されてきました。
虫歯や歯周病の早期発見・早期治療により、
85歳を超えた今も、初診時とほとんど変わらず歯とお口の健康をしっかりと保たれています。
人生100年時代といわれる今、A様がこれからも健やかにお過ごしになれますよう、
当クリニックも微力ながらお手伝いさせていただければと思っております。
「8020運動」について
「8020運動」とは、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという目的で始められた運動です。
ヒトの歯は28本(親知らずを除く)ありますが、そのうち20本以上の歯があれば、
ほとんどの食べ物をしっかり噛んで美味しく食べることができます。
そこで、この「20本」という目標が設定されました。
この運動は1989年に厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会によって提唱されました。
開始当初の80歳達成者は10人に1人程度でしたが、35年間にわたる地道な取り組みの成果により、
2016年の調査では約半数(51.2%)に、そして2025年(本年)の最新調査では61%の方が達成されるまでに向上しました。