日本臨床歯周病学会第42回年次大会 2

2024年8月7日学会

 大阪国際会議場で6月15日、16日に開催された日本歯周病学会に参加してきました。
院長先生はじめ他ドクターと歯科衛生士8名 総勢10名での参加でした。
 
 歯周病治療の患者さんのケースに合わせたアプローチの仕方から治療経過、またSPT期間中の問題点とその対応など、いくつかの症例の発表がありました。
歯周病学会ということでインプラント周囲炎やエンドペリオについての知識を深めることができたことと同時に今回はカリオロジーについての講演もあり、根面う蝕についてということで、とても興味がもてました。
「カリオロジー」とは、むし歯の実態をキチンと把握してコントロールする学問で、「むし歯学」のことです。むし歯をどのように予防していくのか、まさに歯科医療に携わる我々の根本となる課題の1つです。
 
そのむし歯の中でも「根面う蝕」とは、歯肉が下がってしまったことにより露出してしまった歯の根面にできるむし歯のことです。比較的、むし歯の進行が速いといわれています。
また子供ではなく、成人期や高齢者に多いのが特徴です。
そんな活動性根面う蝕の進行抑制には、フッ化物の入った歯磨剤の使用とフッ化物の洗口剤の2つを併用することで効果があるという報告でした。やはりフッ素のう蝕予防の効果は高いようです。フッ素入りの歯磨き粉やフッ素塗布は、人体に被害をもたらすことはないと言われていますが、どうしてもフッ素が気になる方が一定数いるのも現状です。そのような方へのアプローチとして、お茶に含まれるカテキンがむし歯菌であるミュータンス菌に効果があるとの報告でした。
 そして、少しでも根面う蝕になるリスクを減らすため、磨きすぎによって歯肉を下げてしまわないように、正しい歯磨き方をお伝えしていくことも大切だと感じました。
 
 学会は頭を使って疲れるので、美味しいものをいただきましょう!という院長先生の計らいで、夜は毎回恒例の食事会を用意していただいています。今回は大阪ということで、お好み焼き。前もって探しておいてくださった有名店。もちろん、とってもおいしかったです。
 
 今回、学会に参加させていただき、患者さんにとって有益な最新の情報を日々お届けしていきたいと改めて思った2日間でした。
                              DH 近藤

日本臨床歯周病学会第42回年次大会 1

2024年8月3日学会

こんにちは。歯科衛生士の澤井です。
6月15、16日に開催された日本臨床歯周病学会第42回年次大会に参加させていただきました。

初めての参加でしたが、学んできたことを書かせていただきたいと思います。

私が聞いた中で印象深かったのは〈歯科衛生士の視点で診るエンドペリオ〉という講義です。

エンドペリオとは歯の中にある根っこの中に問題(細菌感染)があって、それが歯の周りに 病気を引き起こす(細菌感染を広げて歯周病にする)、もしくはその逆のことも言います。

私たちは国家試験を受ける上でエンドペリオについて勉強し知識としてはあるものの、つい深いポケットがあれば原因は歯周病とし、それに対する処置をしてしまいたくなります。
皆さんも歯科で歯ぐきのポケットが深いと言われたら、まず想像するのは歯周病ではないでしょうか。

勿論診断は歯科医師が行いますが、歯科医師との連携の中で歯科衛生士がエンドペリオを理解していれば、病変の兆候により早く気づき、歯科医師への情報提供を的確に行う事ができ連携がより密度の濃いものとなり、患者さんへの説明や診療の幅も広がると思われます。そのため歯科衛生士もエンドペリオ病変について包括的に理解し、洞察力を養っていきたいです。

学会に参加させていただき、勉強する機会を与えてくださった院長先生ありがとうございました。

大阪・関西Perio万博2024

2024年7月10日学会

去る6月15日・16日、日本臨床歯周病学会第42回年次大会が大阪国際会議場にて開催されました。

「大阪・関西Perio万博2024」と題されたこの大会は、大阪という交通至便な地での開催であったため、多数の参加者が集いました。プログラムも非常に充実しており、16日の日曜日の午後も終日盛りだくさんの内容で行われ、非常に内容の濃い学会となりました。

医療法人健昇会 長谷川亨歯科クリニックからは、私(院長)と渡辺先生、そして歯科衛生士8名の総勢10名で参加いたしました。

昨年および一昨年の学会でメイン・トピックスとして取り上げられた、切開を最小限に抑えた歯周病外科の手法を応用した症例発表も多数見られ、歯周病治療技術の進化の早さを改めて実感いたしました。

コロナ禍により、学会はオンライン形式へと移行するのではないかと予想されておりましたが、実際に会場へ足を運び、熱心な研究発表や臨床報告に触れることで、日々の臨床へのモチベーションが一層高まりました。

後ほど、参加した歯科衛生士の方々からも詳細な報告をいただく予定です。

日本臨床歯周病学会その3

2023年7月24日学会

こんにちは。6月24,25日に行われた日本臨床歯周病学会に行って来ました。

今年は福岡での開催でした。

再製療法NEXT STEPというテーマで2日間さまざまな講義を受けました。

その様子は前のブログをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講義のあとは、ご飯を食べに行きました。

福岡ということでもつ鍋を食べに行きました!

 

 

 

 

 

 

 

 

たくさん講義を聞いた後のもつ鍋は、よりおいしかったです♪

デザートはさっぱりアイスを頂きました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

企業展示や先生方の講義を聞けて充実した2日間でした。

 

 

日本臨床歯周病学会 その2

2023年7月10日学会

こんにちは。歯科衛生士の玉泉と神山です。

今年も学会に参加させていただき、とても充実した二日間でした。

 

今回、歯科衛生士ミニシンポジウムでは、『何をみる?なにをする?』という議題で、私たちにできることはなにか具体的に講義してくださいました。

歯周治療スキルアップにおいては、エックス線写真で情報を得る重要性があり、そしてそれを読みとくことで、治療もより的確に進めることができます。

診断はドクターにしかできませんが、常に患者様と接しているからこそ、口腔内の変化や経過をみていく大事な

資料になっているということを改めて再確認することができました。

 

また、歯周治療において、行動変容のアプローチも必要不可欠です。

患者様のモチベーション維持が歯周治療をスムーズに進める鍵となります。

 

歯周治療への関心、意欲を高めるためには、私たちが患者様とコミュニケーションをとり、一人ひとりに合わせたアプローチをしていくことだが大切だと思いました。

 

貴重なお話を聞くことがき、私たちの日々のモチベーションも上がりました。

今後の診療にも活かしたいと思います。

 

ぜひ一度、今のお口の中の状態を知ってみませんか。

お困りごとがあればいつまで相談してください。お待ちしております。