無痛治療ってどこまで無痛なの?

2023年4月30日歯のコラム

多くの歯科クリニックのホームページ(ウェブサイト)を拝見すると、無痛治療についての記述が多く見られます。
歯の治療は本当に痛くなくできるものなのでしょうか?

歯の治療に関しては、「とても痛い」と考える方が多いようです(実際にほとんどの人がそう思っていると思われます)。痛みを感じるポイントとしては、
① 麻酔注射を打つ際の刺入時(読んだだけでも痛そうです)、
② 歯を削る時、
③ 神経の治療をしている時、
④ 歯を抜く時、
⑤ 歯周病の検査で歯肉を調べる時

などが挙げられます。

歯の治療に従事する医師の視点から言えば、
麻酔が効いていれば 基本的には痛くありません。
 
つまり上の ②③④ については痛みを感じないはずです。
ただし、麻酔が効いていない場合には当然痛みを感じますので、麻酔が効いているかどうかは非常に重要なポイントです。

⑤につきましては、歯肉の知覚(炎症)を知るための検査ですので、いたしかたないのですが、痛みが強い場合には、麻酔や後述する表面麻酔剤を使用して行うこともあります。

問題となるのは①です。

これは、歯科医師の技術と使用する薬剤によってクリアすることができます。

最初の刺入点には、麻酔の塗り薬を粘膜表面に塗ることで効果を得ることができます。
薬剤は綿棒や綿球を使用して塗布するだけであり、痛みを感じません。
麻酔が効いた粘膜表面に、極細の針を注意深く、そっと、徐々に麻酔薬を注入すれば、痛みを感じずに麻酔を行うことができます。

これは、蚊に刺された時に痛みを感じないのと同じ原理です。

ただし、人の知覚には個人差があり、同じ人でも刺入時に感じやすい部位と感じにくい部位があります。
例えば、奥歯よりも前歯の方が刺入時に痛みを感じやすいです。

私(院長)は刺入時に患者様の目元を見ています。刺入時に知覚を感じると眼球が反射的に微細に反応するのですが、
3/4以上の方はその反応も認められないです。反応した方でも痛みを感じたわけでなく、知覚を感じただけで、「痛みましたか?」と尋ねると、ほとんどのかたが「いいえ」とお答えになられます。

それでも歯科治療に慣れていないため、極度に緊張している方は、知覚が敏感になって痛みを感じやすいと予想されます。そんな時には、笑気ガスを併用します。笑気ガスは鎮静作用により緊張感がほぐれますので効果的です。

もちろん神経の走行や、体調、精神的な状況により、麻酔の効き方が充分でないときは、すぐに追加の麻酔を行います。

一般的には、治療中に痛みを感じることはご心配いただく必要はありません。
無痛治療は可能です
(特殊な例を除く)。

ご興味がある方は、無痛治療のページをご参照ください。

インビザライン(マウスピース矯正)への道 その5 最終回

2021年9月12日歯のコラム

さて、皆さまお楽しみいただいておりました、

インビザライン(マウスピース矯正)への道もいよいよ最終回です!

(お楽しみいただけたか、まったく自信はありませんが・・・)

最終回ということは、

そう、

無事、歯が動いてきれいになったということです !!!

ご覧ください!!!

hasegawa03(治療後)
 

まあ。なんということでしょう(ハート)

綺麗に治りました。

ちなみに、治療前です

hasegawa01(治療前)

上の出っ歯も 地味ですが、少し改善されました。

インビザ横0002
(治療後)

治療前はこちら
インビザ横001(治療前)

あまり変わっていないように見えますが、

本人的には、口がつむりやすくなったので

治療を受けて良かったです。

期間はややゆっくり行ったので、

約6か月でした。

まだ、誰からも、「イケメンになった」とのご評価をいただいておりませんが、

マスク着用の必要性がなくなったコロナ後が楽しみです(マジか?)

冗談はさておき、移動が終わると、

アタッチメントを除去して、

attachment2アタッチメント(矯正用の突起)

そのあと、保定(あと戻り防止)が必要です。

保定しないと、あっという間に元の状態に戻ります。

インビザでは、専用の保定装置(ビエラ・リテーナー)を使用します。

リテーナー1

リテーナー2

ほとんど矯正用のマウスピースと同じものを、

最初の3か月間は矯正中と同じ時間(約22時間)

その後は、状況を見て、装着時間を短くしていきます。

私も、現在装着していますが、

実際に歯を動かす圧力がかからないので、矯正中に比べ、装着感はずいぶん楽です。

さて、わたくし院長がみずから受診し、レポートさせていただきましたが、

結論としては、インビザラインGoシステムは

とても効果的な治療法だと感じました。

従来のワイヤー矯正にも、長期にわたる臨床実績と大きな利点がありますし、

ワイヤー矯正でないと対応できない症例もたくさんあります。

そのようなケースでは、ワイヤー矯正を選択されるとよいと考えます。

しかし、奥歯のかみ合わせがしっかりしていて、

前歯の目立つところのみ改善するケースでは

インビザラインGoシステムを検討する価値があります。

短時間で
安価で
前歯の目立つところだけを
日常生活にストレスをあたえず

行えるこの治療法が広く普及し、

歯並びについてコンプレックスを感じる方の問題解決につながることを願っています。

インビザライン(マウスピース矯正)への道 4

2021年7月11日歯のコラム

2001年1月から

クリニックで導入が始まったマウスピース矯正を、

受診患者さんの気持ちを理解するために

自ら試しに受診してみた院長(長谷川)の体験ルポです。

第4回は、治療もいよいよ終盤、

実際の歯の動き具合や、矯正治療中の感想も交えて報告します。

ご興味のある方はこちらからどうぞ。