2024~2025 年末年始 応急処置のお知らせ

2024年12月18日お知らせ|診療日変更・休診

年末年始休暇中にお困りの方のために、以下の日程で緊急診療をいたします

2024年 12月31日(火) 午前10時から11時 (1時間のみです)

2025年 1月3日(金) 午前10時から12時

お電話での予約はお受けできません。直接診療所までお来し下さい。
診療は応急処置に限らせていただきます。年末年始は 付近の道が混雑いたします。時間に余裕を持ってお越し下さい。  
   ※ 年末年始の緊急診療に限り、クレジットカードはご使用になれません

 年末年始 お困りの方はこちらでも緊急処置をお受けになれます。↓

研修会「再生医療とインプラント治療」

2024年11月30日研修会・講習会

JAO(日本オッセオインテグレーションアカデミー)の例会に参加してまいりました。
「実用化の進む再生医療とインプラント治療」がテーマで、講師に岐阜大学大学院医学系研究科 感覚運動医学講座 口腔外科学分野の山田陽一教授によるセミナーでした。再生医療の基礎から最新の臨床応用に至るまでを幅広くご講演いただきました。

再生医療は、1つの受精卵から約40兆個の細胞へ成長する仕組みを応用した医療技術で、1993年に提唱された「Tissue Engineering」の概念や2006年のiPS細胞発見を契機に注目を集め、臨床応用が進んでいます。歯科領域は再生医療の応用が進んだ分野の一つで、GBR法やGTR法を用いた歯周病治療やインプラントの骨造成、不要歯の歯髄幹細胞を活用した骨再生研究が進行中です。
また、歯髄炎や根尖性歯周炎に対する治療は既に実用化されているとのことで、実際の症例報告もされておりました。さらに、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展により、インプラント治療や顎顔面補綴治療でも新たな可能性が広がっており、講演後の質疑応答では、再生医療の安全性や将来性に関する議論が活発に行われ、具体的なデータを交えた解説を頂きました。
今回のセミナーを通じ、再生医療の進化と歯科領域での実用化が着実に進んでいる現状が実感されました。

歯の接着についての研修会

2024年9月29日研修会・講習会

7月20日、7月定例研修会が鷲野崇先生(わしの歯科クリニック 名古屋市)をお招きして、ソフィアインプラントセンター開催されました。鷲野先生は、今年3月の例会に続いてのご講演です。

鷲野先生は接着歯学をご専門とされており、3月の例会ではコンポジットレジンによる直接修復(小さな虫歯治療)をメインに、今回の例会では、各種セラミックス、ジルコニア、ハイブリッドレジンによるCAD/CAM冠など、さまざまなマテリアルに対する接着法(クラウンなど被せ物の接着方法)についてご講演いただきました。コンポジット修復やセラミックス冠の装着は、日常の歯科臨床で最も頻繁に行われる治療内容ですが、それらの接着修復をいかに長期的な成功に導くかについて、さまざまな実験や研究に基づいたテクニックをご紹介いただきました。

最近、詰め物や被せ物がはずれる頻度は少なくなってきましたが、その元にあるのは、接着材料の進歩とそれを日々扱う歯科医のちょっとした心がけと手間であることを実感させられる講習会でした。

 

 

日本臨床歯周病学会第42回年次大会 2

2024年8月7日学会

 大阪国際会議場で6月15日、16日に開催された日本歯周病学会に参加してきました。
院長先生はじめ他ドクターと歯科衛生士8名 総勢10名での参加でした。
 
 歯周病治療の患者さんのケースに合わせたアプローチの仕方から治療経過、またSPT期間中の問題点とその対応など、いくつかの症例の発表がありました。
歯周病学会ということでインプラント周囲炎やエンドペリオについての知識を深めることができたことと同時に今回はカリオロジーについての講演もあり、根面う蝕についてということで、とても興味がもてました。
「カリオロジー」とは、むし歯の実態をキチンと把握してコントロールする学問で、「むし歯学」のことです。むし歯をどのように予防していくのか、まさに歯科医療に携わる我々の根本となる課題の1つです。
 
そのむし歯の中でも「根面う蝕」とは、歯肉が下がってしまったことにより露出してしまった歯の根面にできるむし歯のことです。比較的、むし歯の進行が速いといわれています。
また子供ではなく、成人期や高齢者に多いのが特徴です。
そんな活動性根面う蝕の進行抑制には、フッ化物の入った歯磨剤の使用とフッ化物の洗口剤の2つを併用することで効果があるという報告でした。やはりフッ素のう蝕予防の効果は高いようです。フッ素入りの歯磨き粉やフッ素塗布は、人体に被害をもたらすことはないと言われていますが、どうしてもフッ素が気になる方が一定数いるのも現状です。そのような方へのアプローチとして、お茶に含まれるカテキンがむし歯菌であるミュータンス菌に効果があるとの報告でした。
 そして、少しでも根面う蝕になるリスクを減らすため、磨きすぎによって歯肉を下げてしまわないように、正しい歯磨き方をお伝えしていくことも大切だと感じました。
 
 学会は頭を使って疲れるので、美味しいものをいただきましょう!という院長先生の計らいで、夜は毎回恒例の食事会を用意していただいています。今回は大阪ということで、お好み焼き。前もって探しておいてくださった有名店。もちろん、とってもおいしかったです。
 
 今回、学会に参加させていただき、患者さんにとって有益な最新の情報を日々お届けしていきたいと改めて思った2日間でした。
                              DH 近藤

日本臨床歯周病学会第42回年次大会 1

2024年8月3日学会

こんにちは。歯科衛生士の澤井です。
6月15、16日に開催された日本臨床歯周病学会第42回年次大会に参加させていただきました。

初めての参加でしたが、学んできたことを書かせていただきたいと思います。

私が聞いた中で印象深かったのは〈歯科衛生士の視点で診るエンドペリオ〉という講義です。

エンドペリオとは歯の中にある根っこの中に問題(細菌感染)があって、それが歯の周りに 病気を引き起こす(細菌感染を広げて歯周病にする)、もしくはその逆のことも言います。

私たちは国家試験を受ける上でエンドペリオについて勉強し知識としてはあるものの、つい深いポケットがあれば原因は歯周病とし、それに対する処置をしてしまいたくなります。
皆さんも歯科で歯ぐきのポケットが深いと言われたら、まず想像するのは歯周病ではないでしょうか。

勿論診断は歯科医師が行いますが、歯科医師との連携の中で歯科衛生士がエンドペリオを理解していれば、病変の兆候により早く気づき、歯科医師への情報提供を的確に行う事ができ連携がより密度の濃いものとなり、患者さんへの説明や診療の幅も広がると思われます。そのため歯科衛生士もエンドペリオ病変について包括的に理解し、洞察力を養っていきたいです。

学会に参加させていただき、勉強する機会を与えてくださった院長先生ありがとうございました。