インプラント ワールドツアーに参加

2006年6月6日歯のコラム

5月20日、21日の2日間 インプラントの世界的なメーカーNobelBiocare社主催のWorldTourに参加しました。

高名なインプラント専門医の講演や海外からのライブオペ(手術の衛星生中継)など、内容も盛りだくさんでした。メーカー主催の研修会ですので、若干商業主義的な所もありましたが、とても勉強になりました。
しかし、休憩なしの5、6時間ぶっ通しのセミナーは、結構体にこたえました。くたくたに疲れましたが、でもためになるセミナーでした。

日本は、先進国の中にあって、最もインプラント治療が普及していない国だそうです。スウエーデンのこのメーカーも日本でのインプラント治療が大きく広がるのを見越して、このような大きなイベントを開催しているのでしょう。

どんな症例にもインプラント。というのは困りものですが、インプラントの良さが認識されて、正しい形で普及していくことを祈るばかりです。

ワールドツアーにさんか参加修了証をいただきました。

スケーリング(歯石とり)をするのは歯科衛生士ですか?

2006年3月27日歯のコラム

最近、スケーリング(歯石取り)を行う際に、「あなたは歯科衛生士ですか?」との問い合わせが数件ありました。

質問された方から、詳しくお聞きすると、ある女性誌に「スケーリングを歯科助手が行っている診療所がある」という記事があったから との事。

このところ、歯周病への関心が高まり、たくさんの歯科診療の中でも歯周病治療の基礎となるスケーリングの機会はとても増えています。長谷川亨歯科クリニックでは、歯科衛生士が3名いますので、何とか対応できていますが、歯科業界全体からみると、歯科衛生士は恒常的にかなり不足しています。新卒歯科衛生士には2倍から3倍の求人があり、取り合いの状態です。その結果として半数以上の診療所が歯科衛生士を雇用できていない現状です。

これは、歯科医院がサボって歯科衛生士を置いていないのではなく、歯科衛生士を雇用したくても出来ないのです。仕方なく、ベテランの歯科助手にスケーリングを任せる診療所もあるのかもしれません。歯科医師の十分な監視下のもとで、症例を選んでスケーリング行うのであれば、歯科助手にスケーリングを任せても問題ないとの意見もありますが、法的にはやはり良くないのでしょう。

しかし、前述したとおり半数以上の歯科医院でスケーリングが行われないとしたらそれは大きな問題です。(歯科医師がスケーリングを行えば問題ないのですが、現実的ではありません)前述したとおり、スケーリングは歯周病や虫歯治療の基礎となる治療ですので、そのしわ寄せは治療を受ける患者様にきます。

行政当局の弾力的な対応を望みます。

3Mix法 についての質問

2005年12月12日歯のコラム

患者さんから当院あてのメール質問です。原文のまま掲載します。

ご質問

3Mix法をテレビで紹介されていたのでさっそく3Mix法をおこなっている歯医者に行きました。私は下の前歯の何本か以外はほとんど神経を抜いています。
3Mix法は下の前歯の何本かしか治療することはできないと言われました。そこでは3Mix法は神経を抜く前の歯の治療に使うものだと言われました。
昔からむし歯に悩み 何とか無理にでもブリッジにし部分入れ歯を遠ざけて治療しているぐあいです。
3Mix法が救世主のように感じましたが、虫歯の重症な患者には意味がないものですか?教えていただければうれしいです。
よろしくお願いします。

お答え

お問い合わせありがとうございました。
その先生のお話の通り、3Mix法は、神経のある虫歯治療に使用します。
現在の歯を長持ちさせるためには、地道な毎日の歯のお手入れと、歯科医院のチェックで、病気の進行を食い止める以外に方法はないと考えます。
どうか今ある歯を大切にし、ブリッジや義歯にならないようお気配り下さい。

マルセーユ(フランス)でのインプラント研修

2005年11月8日研修会・講習会, 歯のコラム

9月の18日から22日まで、のパトリック・パラッチ博士(マルセーユ市開業)の研修に参加しました。3泊5日の強行スケジュールでした。

パラッチ博士は年間に1500本以上のインプラント埋入手術を行う、世界的なインプラント臨床家で、世界各国から歯科医がその技術を学びに彼の診療室に訪れます。今回の研修は、英国から2名、スウェーデンから1名、ポルトガルから1名、フランスから1名、日本から3名の9名が参加しました。

研修は2日間ぶっ通しで行われ、3日目の午前は出発まで時間があったので、ノートルダム寺院を観光しました。

パラッチ博士の技術や、診療システムはもちろんの事、博士と治療スタッフの患者さんに対する熱意と優しさに、深い感銘を受けた研修でした。

研修1

ノートルダム大寺院

研修2