日本臨床歯周病学会第33回年次大会 その4

2015年8月30日学会, 歯のコラム

新人歯科衛生士の和気です。私も、学会の報告をさせて頂きます。

学会当日の出発は朝早く、東京で新幹線を乗り継いで仙台へ到着です。
遠かったですが、初めての仙台にわくわくでした。

牛たん屋さんがいたるところに!
初ずんだもちもおいしかったです。

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私は、今回が学会へ参加するのは初めてでした。
難しいお話もありましたがたくさんの衛生士さんのお話を聞き様々な症例を見ることができてとても勉強になったと思います。
もっとスキルアップしていきたいと思いました。

私は、毎日、お口のクリーニングをやっています。
クリーニングをやっていくときにそのお口だけを見て判断するのではなく
お口がある前にその人自身がいることを忘れてはいけないなと改めて気づきました。
その人の性格や生活背景なども考えて
患者さん1人1人にあった指導をやっていけるように
患者さんとのコミュニケーションを大切にしていきたいです。
伝え方にしても、危機感をあおるような伝え方ではなく  また来たいな。と思っていただけるような患者さんのやる気を上げることができる話し方が大事です。
また、私が、聞きたいことを聞くだけでなく、患者さんの言いたいことを聞き出せるような言わせ上手になりたいです!!

今回の学会で感じたことを忘れず今後に生かしていけるよう頑張ります。
院長先生ありがとうございました。

和気

日本臨床歯周病学会 第33回年次大会 その3

2015年8月26日学会, 歯のコラム

平成27年7月18日、19日に院長先生と歯科衛生士6名で臨床歯周病学会に参加してきました。

二日間、とても貴重なお話が聞けました。
全国の歯科衛生士による症例発表を聞き、一人一人の患者様と向き合って成果を出していく難しさを痛感しました。

特に歯周治療は、短期的なものではないので治療が終わった後のメインテナンス(定期的な健診と口腔清掃)が大切と言われています。
最初は、来院してくださる方が多いのですが、いつの間にか面倒になり来院されなくなる方も多いのが現状だそうです。
そのため、次の来院につなげるために患者様のモチベーションをあげるのが私達、歯科衛生士の役割であると思います。
そこで、みんなで話し合った結果、症例発表されていた他院の歯科衛生士さんが使用していた歯科衛生士専用のカルテを当院でも作成することにしました。
毎回行ったこと、状態の良くなったところ、悪くなったところなどを記入することにより次に担当する歯科衛生士が見ても変化がわかるように記録していくことにしました。
そうすれば、患者様とのやりとりも今以上に深く繋がっていけるのではないかと思います。

こうしたことを取り入れて、これからも一人一人の患者様と向き合っていけたらと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。

余談には、なりますが仙台の牛たんとお酒はとっても美味しかったです。あの味は、忘れません
皆様も仙台に行った際は必ず牛たんを食べてください
今回もこのような機会をありがとうございました。

雪山 つばさ

日本臨床歯周病学会 第33回年次 その2

2015年8月19日学会, 歯のコラム

先月の18.19日に仙台で開催された日本臨床歯周病学会に行ってきました。

東京から東北新幹線に乗り継ぐこと片道約4時間の長距離移動での初めての東北でした。

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今回の講演で特に私が印象的だったのが、咬合性外傷に起因すると考えられる歯周治療の患者さんの症例でした。

咬合性外傷とは、名前の通り噛み合わせによる損傷です。
わかりやすく言うと歯ぎしりや食いしばりなどで歯の組織や骨、顎の関節が負傷することを指します。
その治療法の1つとしてマウスピースがあり、当院ではマウスピースを院内で作製しており、私自身がその作製をしているので今回の内容に興味を持ちました。

この症例では、外科処置や自費の治療費への抵抗から患者様から同意が得られず、歯周基本治療とマウスピースにより、外科処置を行うことなく症状の改善がみられているという症例でした。
当院でも患者様の中に歯ぎしりやくいしばりをされている方は意外と多くみえ、マウスピースを使用したら症状がなくなったと喜んでる方もみえます。

今回の症例のことでマウスピースの重要性をより実感しました。
これからもマウスピースの作製により一層力を入れていきたいなと思いました。

余談にはなりますが、1日目の学会が終わった夜は、みんなで夕飯を食べに行きました。
初めてトビウオの唐揚げを食べましたが、とっても美味しかったです。

その後、院長先生のはからいもあり、衛生士5人で牛タンを食べに行きました。
なかなか5人揃ってご飯を食べるという機会がなかったので、とても有意義なものになりました。
院長先生、ありがとうございました。

2日目には学会が終わってから新幹線までに時間があったので、仙台駅を散策して念願のずんだシェイクを飲むことができました。

時間がなかったので、観光はできませんでしたが、伊達政宗ゆかりの地を巡るのも衛生士長谷川さんのオススメのようなので今度仙台に来る時には観光をしてみたいなと思いました。

奥野美樹

日本臨床歯周病学会 第33回年次大会 その1

2015年7月21日学会, 歯のコラム

平成27年 7月18日(土)19日(日)に、宮城県仙台市の国際センターで日本臨床歯周病学会が開催されました。

大会テーマは 「みちのくペリオ 再生への道 」です。
当院では私はじめ、6人の 歯科衛生士で参加しました。

jacp台風の翌日でした

ちなみにテーマの「ペリオ」とは歯周病(Periodontitis)の事です。

また、「再生」とは、歯周病では失われた歯周組織(骨や歯肉など)をもとの状態、もしくはそれに近い状態に戻すための療法を表します。
再生医療といえば、中山教授のIPS細胞の研究が注目の的ですが、歯周病でも様々なマテリアル(材料)を使用した治療法が試みられており、その歴史は結構長いのですが、次々に新しい素材が研究開発され、いつも最先端の話題が提供されています。

また「再生」は、震災のち4年経過した東北地方の復興支援の意味も含めています。(日本臨床歯周病学会も、震災復興には出来る限りの支援を続けてきました)

jacp02会場内は超満員

今回の学会を通して最も多く扱われていた材料の一つにEMD(emdogain=エムドゲイン)があります。

エムドゲインは、幼弱ブタの歯胚より抽出されたエナメルマトリックスタンパクを主成分とした薬剤で、歯周外科手術後に歯根表面に塗布する事により、セメント質が再生する事を期待するものです。エナメルマトリクスタンパクは、歯の発生期に重要な役割を果たすタンパクのひとつで、セメント質の形成や機能性を有した付着組織の発達に関わるため、歯周組織再生誘導材料として使用されています。

と書いても、何が何だか解りませんので、簡単に言うと歯周病で溶かされた骨を再生させる薬です。(わかりやすく書いたため、厳密に言えば少し間違った表現となってますが・・・)

長谷川も、エムドゲインが初めて日本に入って来た時、依頼を受けてその治療の臨床試験を行いました。確かに歯周病の手術の治りがとても良く、かつレントゲンでは骨が再生されているのが確認されたのでその旨報告書を書いた記憶があります。

ただ、薬の取り扱いが結構難しく(当時は2液性だった)また、患者さんへの説明が難しく(豚のタンパクを使うと言うだけで避かれました)、さらにレントゲン上で効果が認められても患者さんにとっては、治ったと実感されにくいなど、薬剤の優秀さを認めながらもなかなか導入に踏み込めずにいました。

しかし今回の学会での諸先生方のすばらしい治療効果を目の当たりにして、十分な効果が期待できる症例には、患者さんへの説明、同意の上、臨床応用していく必要性を感じましたさて、今回は衛生士セッションもなかなか充実していたとのこと。そちらの報告も順にさせて頂きます。

米国大学院同窓会(LSAPD) 公開セミナー

2015年1月17日研修会・講習会, 歯のコラム

皆様 新年 あけましておめでとうございます。

さて、2015年1月11日(日) 年明け早々、研修会に行って参りました。

虎ノ門ヒルズフォーラム(東京)で開催された

第19回米国歯科大学院同窓会(JSAPD)公開セミナー  です。

テーマは 「然歯を守るための知識と技術」 でした。

10名の演者がテーマについて、それぞれ専門の 歯周病、矯正、歯内療法、補綴、インプラントの視点からご講演されていました。

講演時間が短かいため、もう少し先まで聞きたいなと若干の消化不良感は否めませんが、年の初めに自分の興味のある点が抽出できたことは収穫でした。

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さて主催のJSAPDは、米国の歯科大学院を卒業した日本人歯科医師のグループとのことです。JSAPDの存在は以前より知ってましたが、参加するのは初めてです。

今回は、JAOの村上先生、アメリカワシントン州在住の中山吉成先生のお誘いを受けての参加でした。

本年も新しい知識や技術を習得し、日常臨床の場で患者様に還元して行こうと考えています。
本年もよろしくお願いいたします。