JAO(日本オッセオインテグレーションアカデミー)3月例会

2018年3月21日歯のコラム

3月17日(土)JAO(日本オッセオインテグレーションアカデミー)
3月例会がソフィアインプラントセンターで開催されました。

講師は堀尾 浩彦 氏 (ORION Creative Dental Laboratory 代表)
演題は審美と咬合に配慮したインプラント技工  ー 近年の動向と傾向をふまえて ー
でした。

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堀尾先生は、日本、オーストラリア両国の技工士免許を取得し、
オーストラリアで開業(APEX Porcelain Dental Studio)後、
帰国し名古屋で開業された経歴を持つ、実力派技工士で、
当診療所でも、セラミック技工等自費の技工でお力を発揮して頂いております。

※ 堀内先生に作って頂いた当院の一例です。
本物の歯(向かって右側)と全く区別がつきません。
(クリックすると拡大写真を見られます)

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さて、講演は、まず咬合、形態、色調、審美それぞれについて、
歯科技工士としての取り組みとこだわりについてお話し頂きました。

次に、急送に進むデジタル化(CAD/CAM、3Dプリンター、CTによるトップダウントリートメント、
口腔内印象法など)についてお話し頂く一方、人間が本来持っている
「感性と創造、創意工夫」といった従来のアナログ感覚が技術の向上に
つながるのではないかという、示唆に富んだ内容でした。

講演後は、いつも通り近在の広島焼きのお店「がんす」で懇親会を行いました。
堀尾先生の高い技術とお人柄に触れることのできた意義深い例会でした。

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東京医科歯科大学 講演会

2018年3月18日歯のコラム

診療所の移転で忙しい中でしたが、東京のセミナーに参加してきました。

西東京市開業の押見一先生の講演会です。
押見先生は、私の最も尊敬する臨床医のひとりです。
今日の講演は、最新の医療技術や診療機器についてでは無く、患者さんにとって、最も有益な結果を導くための考え方についてでした。
診療実例を通して丁寧な講義でした。
「専門家(スペシャリスト)はもう十分にいる。我々が本当に必要としているのは様々な分野の研究を統合するスーパージェネラリストだ。」
とか、
「書かれた医学は過去の医学であり、目前の患者の中に明日の医学の教科書の中身がある。」
など示唆に富んだ教えが満載でした。
また、患者さんの免疫力やパーソナリティが、長期的な治療結果に大きく関連する、等の、
長年にわたって歯科臨床のトップランナーである、押見先生ならではのアドバイスの数々もあり、
とても有意義なセミナーでした。
※講演は、写真、録音NGでしたので、医科歯科大学の外観を貼り付けておきます
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JAO(日本オッセオインテグレーションアカデミー)11月例会

2017年11月29日歯のコラム

JAO11月例会は、

深山 浩 氏 (科研製薬株式会社 名古屋支店 学術部長)
を講師にお迎えし開催されました。

テーマは
「世界初の歯周組織再生剤 リグロスR歯科用液キットの
作用機序と使用上の注点について 」
でした。

リグロスR とは、

「歯槽骨欠損部へ塗布することで、
歯槽骨、セメント質及び歯根膜の再生を促進し、
その結果、新生歯槽骨の増加など歯周組織を
再生させるという画期的なもの。」

です。

わかりにくいので、簡単に言い代えれば、

「歯周病によって壊された組織が、
新しい薬を塗ることによって、一部復元されるようになった。」

です。

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歯周病治療では、

「歯周病で、歯の周りの骨が一旦溶かされると、もう元に戻りません。
ですから、頑張って、早めに治療したり、予防することが大切です。」

とお話ししていたのですが、

この薬(リグロスR)により,一部再生されるようになったのです。

さらに重要なことは、

リグロスRは健康保険適用 であることです。

以前にも、同様な効果が期待される薬剤はあったのですが

( エムドゲインR とか・・・ )

保険適用外のため高額な費用がかかり、やや使用しにくい状況でした。

それが、改善されるのは

歯科医院にとっても 患者さんにとっても、とてもありがたいことです。

当院でも、リグロスR の効果が期待される症例は、
積極的に応用していきたいと考えています。

ご質問やご希望がございましたら、診療所スタッフにお申し付け下さい。

JAO9月例会

2017年11月3日歯のコラム

去る9月30日、

JAO(日本オッセオインテグレーションアカデミー=インプラントの勉強会)

9月定例研修会が講師に、社会医療法人明陽会 成田記念病院 歯科口腔外科 部長の

水谷英樹先生(藤田保健衛生大学医学部口腔外科 前教授)をお招きして

開催されましたでした。

テーマは 「インプラント治療と顎関節」でした。

一般歯科医師が顎関節症にどう関わっていくか、その診断基準から最新の治療法まで、

長年顎関節治療の第一人者として、顎関節治療に携わってきた水谷先生ならではの知見を交え

熱心にご講演いただきました。

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インプラント(人工歯根)は普通の歯と違い、歯根膜(歯と骨と間に介在する繊維の膜)が無いため

慎重な噛み合わせの調整と長期管理が必要です。

噛み合わせの不調により顎関節症が引き起こされることもあるのですが

インプラントと顎関節症との関連についてのお話はなかなか聞く機会がないため

とても為になる講演でした。

(院長)

JAO(日本オッセオインテグレーション アカデミー) 特別例会

2017年9月6日歯のコラム


7月30日(日)に本年度のJAO(日本オッセオインテグレーション アカデミー)特別例会が、

当会会員でもある堀内克啓先生(奈良県五條市 開業)を講師にお招きし、

シロナデンタルシステムズ名古屋支店 会議室にてに開催されました。

インプラントの名医は,自称他称含め多数いるようですが、堀内先生は、

深い知識と多くの経験を持つ日本でも有数のインプラントの臨床医です。

奈良県立医大の口腔外科准教授を歴任した口腔外科の指導医ということもあり、

外科手術の基礎的な手技から、骨造成の際に必要な減張切開の手法など、

普段なかなか聞くことのできないポイントをわかりやすくご講演いただきました。

またインプラントにまつわる商業ベースで普及しつつある治療法の評価についても、

ほぼプライベートな講習会であることもあり、

その安全性や長期的な予後など、かなり突っ込んだお話をしていただけました。

真夏日の開催でしたが、会場は会員とオブザーバーにより埋め尽くされ、

熱気あふれる有意義な例会でした。

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JAO理事と 向かって左から3番目が堀内講師