日本臨床歯周病学会 第41回年次大会に参加しました

2023年7月1日学会

6月24日と25日に、日本臨床歯周病学会 第41回年次大会に参加しました。歯科衛生士6名と私、7名の参加です。本年は博多にある福岡国際会議場での開催でした。

コロナも感染症第5類に分類された為、ほぼコロナ前と同じ感じでの開催で、かなり多くの方が参加していました。
2日目の午前のシンポジウムは、メインホールが収容しきれず、サテライト会場が準備されていました。

博多での学会が開催されることは多いのですが、名古屋からは距離的に微妙です。
何が微妙かといえば、前泊するほどではないし、かと言って当日では午前のプログラムのほとんどに参加できません。
主催者側もその点を考慮して、人気のあるプログラムは土曜日の午後と日曜日の午前に組んでくれています。

そのため、当クリニック一行の旅程は、往路(土曜日)は早朝の新幹線で、復路(日曜日)は夕方の飛行機となりました。

 

今回の学会で特に注目すべき内容は、ペンシルバニア大学のRodorigo Nevia先生による歯肉と骨の造成術についての特別講演でした。
日本で認可されていない素材を使用しているため、すぐに自院で応用することはやや難しいのですが、再生療法(歯周病によって失われた骨や歯肉を取り戻す治療法)の可能性を感じさせる素晴らしい講演でした。

今後とも学会での学びを日常臨床に活かして行きたいと思います。

日本臨床歯周病学会に参加しました~6

2022年9月10日学会

暑い日が続きますが、みなさん体調いかがですか?

7月30 31日にパシフィコ横浜で開催された日本臨床歯周病学会に院長先生と歯科衛生士で参加してきました。
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今回は40周年記念大会で、歯周病のトータルマネジメントというテーマでした。

トータルマネジメントということで、診療での患者さんとのコミュニケーションの取り方から実際の歯周病治療そのものの話、さまざまな方向から歯周病に対してアプローチできるよう、専門の先生が講演してくださりとても充実した内容でした。
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その中の1つをご紹介します。

口腔内の菌は親から子にうつり2歳までに菌が形成されると考えられていました。

しかし現在では、歯周病菌などは18歳以降に感染しているというデータが出てきているそうです。

歯周病の菌はたくさんあり、悪さをする程度が低いものから高いものまでピラミッド上に位置付けられています。

1番悪さをする菌は総称レッドコンプレックスと呼ばれています。

レッドコンプレックスの中でも特に悪さをする菌はp.g菌というものですが、これはタンパク質や鉄をエサにして増えてしまいます。

なので歯茎が炎症している方は注意です。

歯茎が炎症しているというと少しイメージしづらいですが、常にケガしている状態と考えるとわかりやすいと思います。

ケガをすると血がでるように、歯茎から出血がある方は炎症があり、p.g菌は鉄(血)をエサとするので増えてしまいます。
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p.g菌など悪い菌が増えて細菌叢が乱れることdysbiosisというそうです。

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これにならないためには、一度菌が形成されてしまったら完全に無くすことは出来ないので、いかにその菌を増やさないかということが重要になってきます。

そこで重要なのが日々のセルフケアです。

歯周病は一度治療が終了したらこれからならないというわけではありません。

講師の先生が言っていたのは、『患者さんにも主治医になっていただく』ということでした。

皆さんがセルフケアを完璧にこなせるように歯科衛生士としてこれからもお手伝いできればと改めて感じさせられました。

学会に参加させていただき、勉強する機会を与えてくださった院長先生ありがとうござい
ました!   櫻井ひなの

日本歯周病学会に参加しました ~7

2022年9月1日学会

730.31日パシフィコ横浜で行われた

日本臨床歯周病学会に参加させていただきました!

私が参加した講演では、クリーニングをする前の短い会話時間でも
『良い印象をもっていただく』
『雑談が苦にならない』
ようにするには、どういった事に気をつければ良いのか、患者様に気持ち良く帰っていただくにはどのようなお声掛けをすれば良いのかという講演で、普段の仕事ではあまり意識してこなかった事を考える機会になりました。

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歯科衛生士として大切なことは何かと考えたときに、
スケーリング
(歯石取り)技術はもちろんですが、
患者様が思っていることをどう引き出すか、
患者様とのコミュニケーション力、雰囲気作り

も大切になってくると思いました。


淡々とクリーニングをするだけではなく、
ちょっとしたお声掛けや、雑談で患者様の不安な気持ちを取り除いてあげたり、
歯医者に対する恐怖心を和らげてあげることも
大切な歯科衛生士の業務の一つだと講演を聞き感じました。


また『マスク生活』で表情が分かりづらい中、
相手に伝わるような話し方、声の大きさ、相槌など、
少し意識するだけで印象が大きく変わるという事を改めて感じました。

学会の後は横浜の夜景が一望できるお店で
とっても美味しいご飯をいただきました!

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また、昨年4月に運行開始したばかりで都市内を移動する常設型としては日本初の
「都市型循環式ロープウェイ」
YOKOHAMA AIR CABIN
にも乗れて、贅沢な夜を過ごせました!

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日本臨床歯周病学会に参加しました~5

2022年8月26日学会

7月30.31日に開催された
日本臨床歯周病学会40周年記念大会  に参加にさせていただきました。

私は始めての参加で緊張しましたが、
勉強してきたことを少しみなさまにお話ししたいと思います。

先輩の衛生士方々が経験してきたことや
さまざまな症例などを見ることができ勉強になることが沢山ありました。

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ペリオドンタルディブライドメントを理解する!
という講習を受けてきました。

ペリオドンタルディブライドメントとは、
歯肉炎の予防として、また歯周病とそれに続く健康維持のための
非外科的歯周処置(歯垢や歯石を除去すること)です。

数10年前は、歯周病に感染した歯茎の中の根っこに対して、
徹底的にセメント質(根っこの表面を覆っている組織)の除去と、
SRP(歯茎の中の歯石取り)を定期検診ごとにおこなってきました。

しかし、近年、歯垢(プラーク)は根面に軽く付着していることがわかりました。
そのため過剰にセメント質の除去とSRPをすると
歯の周りの組織(歯茎や骨)に害を及ぼす可能性があるので、
歯茎の中のプラークや歯石除去を効果的にすることが勧められています。

歯周病の菌は血流を介して他の身体の部分に移動する可能性があり、
全身状態に深く関連することがわかっています。
ペリオドンタルディブライドメントをおこなうことによって、
歯周病の進行を防ぎ、さらにそれが体内を移動するのを防ぐことにも繋がります。

当院でも、ハンドスケーラーや超音波スケーラーを用いて
歯茎の中のプラークコントロールや歯石除去を行っています。

今回の学会で得た知識を皆さまの健康維持のために役立だせるように精進していきます。
皆さまもぜひ定期検診にお越しください。

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学会の後は参加したみんなと横浜の夜景がきれいなお店でお食事会をしました!
ピザ、パスタ、お肉、お魚など料理の種類もたくさんあり、
どれもすごく美味しかったです!

特に美味しかったお肉を見てください!
たくさん食べて次の日も頑張れました!

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院長先生貴重な機会をありがとうございました!