日本臨床歯周病学会に参加しました~4

2022年8月11日学会

私は、
『歯周治療とプラークコントロール』
について、杉田龍士郎先生の講義を聞きました。

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なぜプラークコントロールは歯周病治療において重要なのかを
エビデンスベースで解説してくださいました。

そして、
良好なプラークコントロールを達成するための合理的な口腔清掃方法、
患者さんのモチベーション法について、
『メディカルダイアローグ』と先生の経験を踏まえてお話してくださいました。

講義を聞く中で、エビデンスに基づいて話をしていただくととてもわかりやすいと感じました。
私たちは歯科の知識を持っていて当たり前のように過ごしていますが、
患者さんの多くは歯科に対して 十分な知識を持ち合わせていない方がほとんどだと思います。
意識が高い方ももちろんいらっしゃいますが、
そんな中で患者さんにどうしたら歯周病について理解していただけるのか、
私たちの伝え方が重要だと思いました。

ただ、TBI(=ブラッシング指導)をするのではなく、歯周病治療にあたり大切なことは、
OHI(=歯周病を理解していただく)ことだと改めて感じました。
なぜ歯周病になるのか、なぜ普段のブラッシングを気をつけなければならないのか、
正しく患者さんに理解していただけるよう、
これからも日々歯科衛生士として務めて行きたいと思います。

そして、今回私は臨床歯周病学会に初めて参加しました。
そこでたくさんの試供品をいただいてきました。

今後また、患者さんのご要望をお聞きして、
患者さんそれぞれに合ったもの、
普段のブラッシングのモチベーションがあがるような歯ブラシや歯磨き粉があればいいなと思っています。
色々と試して、院長先生や歯科衛生士で話し合い、新たに提供できるものがあればいいなと思っています。

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今回の学会を通して、
普段聞くことができないような貴重な講義をたくさん聞くことができとても楽しかったですし、
とても勉強になりました。
もっと歯科衛生士として成長していきたいと思いました。

このような機会をいただいてとても嬉しかったです。

それから、今回は横浜で開催ということで、夜は先輩方とコスモワールドに行ってきました

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 観覧車から見る夜景はとても綺麗でした。
夜景を見て日々の疲れも飛び、癒されました~。先輩方のステキな笑顔   思い出になりました~。

その5に続くカモ

日本臨床歯周病学会に参加しました ~3

2022年8月11日学会
こんにちは。お久しぶりにブログを書きます!歯科衛生士の和気です。
先日、臨床歯周病学会へ参加させていただきました。
去年と一昨年はコロナのため中止でしたので、久しぶりの学会でした。

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「患者さんの人生を変えるための歯周基本治療」
という講演を聞きに行きました。

歯周基本治療は、歯周病を治療する際に必ず初めに行います。
歯周病の原因を除去し、その後の歯周病治療の効果を高めることが目的です。

歯周基本治療の成果が
そのまま歯周病の治療の結果を左右すると言っても過言ではありません。
具体的な内容はブラッシング指導や、スケーリング(歯石取り)など、
主に歯科衛生士が関わることが多く、衛生士にとって最も主要な任務です。

歯周基本治療を成功させるためには、衛生士の技術だけでなく、
患者さんにも前向きに治療に協力してもらうことが必要です。
そのため、患者さんに協力してもらえるような
信頼関係を築けるかが歯周基本治療に大きな影響を与えます。

性格、職種、生活習慣、生活背景などを考慮し、
そのかたひとりひとりに合った治療や指導のアプローチの仕方を
考えて進めていくことが重要です。

そして、徐々に治療の効果がでてくることによって、
歯科衛生士への信頼が生まれてくると思います。

歯周病の治療の期間は、普通の虫歯の治療よりも長くかかるため、
途中で来院が中断しないように、
信頼してもらえるような指導やお声かけがとても大切だと思いました。

そして、患者さんがブラッシングのやり方や禁煙など、
生活習慣を変えてくださるようになると、
歯周基本治療は前進します!わたしたちと一緒に歯周病を治しましょう!

患者さんのためにという熱意をもって
これからも歯周病治療に臨んでいきます。
歯周病の発症のピークは38歳とのことです。

自分でも気付いてない間に歯周病になっている場合もあります。
みなさんも歯磨きのとき、自分のお口の中に興味を持って、観察してみてください!

学会では、様々な歯周病の症例を見ることができ、
今後自分が歯周病の患者さんをみるときの参考になりますし、
自分自身のモチベーションもあがります。

学会へ行くと、私も、みなさんのお口の健康の手助けをしていきたいなと
改めて思います。

院長先生今年も、貴重な機会をありがとうございました。

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今年は横浜で開催されました。
写真は、横浜の夜景です。景色がとてもキレイで感動しました!

その4に続く

日本臨床歯周病学会に参加しました  ~2

2022年8月9日学会

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40周年記念大会とあって、2日間ぎっしり詰まったスケジュールでした。
例年は、2日目(日曜日)の午後は遠方からの参加者への配慮もあり、やや軽めのプログラムとなる傾向があるのですが、今回は2日目の最終のセッションにメイン講師の一人であるDr.Isttvan Urbanを配するなど、最後までしっかり聴講させていただけました。


当学会の40年の歴史は、そのまま私の卒後の臨床歴とほぼ同じです。
その間 歯周病治療も様(さま)変わりしました。

この数年歯周病治療のトピックスとなっている再生療法についても、黎明期(1982年頃ののもの)は、かなり大げさでしたが、研究者や臨床家の努力により、年を経るごとに低侵襲性(体への負担が少ない)になり、今回のメイン講師である Dr.Cortellini によって示された改良MIST法に至っては、手術のための切開を最小限にとどめた素晴らしいものでした。

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歯周病による骨の喪失も、一定の条件のもとでは、かなりの確率で復帰できるようになり、「歯周病により溶かされた骨は、2度と戻ることはない」という概念は今や過去のことになりつつあります。

もちろんそのための歯周病治療を行う環境(歯科医師やスタッフのトレーニングや機材など)を整える必要があるため、すべての患者さんに普及されるにはまだまだ時間がかかると思いますが。

歯周病治療の過去と未来について考えさせられた学会でした。

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横浜は夜景がキレイです。

その3に続く

日本臨床歯周病学会に参加しました ~1

2022年7月31日学会

7月30日と31日に、日本臨床歯周病学会に参加しました。歯科衛生士6名と私、7名の参加です。
本年は横浜にあるパシフィコ横浜での開催でした。
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今回は40周年記念大会と言うこともあり、とても充実した内容の学会でした。

行動規制はないとはいえ、コロナが蔓延しており、感染対策を十分考慮しての開催であったと思います。
昨年、一昨年はコロナのため参加できなかったので、3年ぶりの参加でした。

40周年記念大会ですが、思えば私が初めてこの学会に参加したのは35年前、私の会員番号が101番、しかし今や5000人を超える大きな学会となりました。

歯周病について真摯に研究する臨床家の集まりであり、その姿勢に魅力を感じ、会が大きくなっているのであると思います。

内容の濃い学会でした。(内容についてはまた報告させていただきます) 
開催にご尽力された関係者各位に敬意を表します。
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その2に続く