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2010年11月6日学会, 歯のコラム

朝、夕と来れば、次は[夜」なのですが、夜のツアーは・・・・言わずとしれた・・・・ゴーストツアーOahu Ghost Tourです。

ハワイは世界でも有数なスピリチュアル(霊的)な場所で、あちこちでお化けが出ると・・・・・以前たまたまハワイの本を読んでいて、気になったので覚えていたのですが、まさか自分が参加することになろうとは(といっても、自ら申し込んだのですが)

ゴーストツアーは正式にはOrbs of Oahu night driving tour といいます。Orbsというのは「ヒトだま」の事でそれを写真に撮るという、いわゆる心霊写真撮影ツアーです。

20人くらい参加者がいて、ドイツ人やニュージーランド人や中国人や確かドミニカと、いろいろな国の方がも参加されてました。夜の7時集合です。現地ガイドさんが、過去に大量の戦死者が出たところや、殺人現場や、墓場や・・・・・気味悪いところに連れて行ってくれます。それぞれの場所でハワイ語の大きな声でご祈祷をして(これが結構怖い)ずんずん奥へ入っていくのですが、とにかく真っ暗です(夜だから当たり前?)しかも足場が、ジトジトしています。ガイドさんを先頭に、戦場の小隊のように、皆ぞろぞろ固まって移動し(怖いので)、ガイドさんが霊気を感じると、「今、霊が横切った。そこを撮れー」というと、皆一斉にシャッターを押します。

デジカメなのですぐ確認できます。それらしき物が写っていると、「うーんこれは邪悪だ、レベル1だ」とか、「これはあなたのファミリーの霊だ、あなたを守っているのだ」とか解説してくれます。撮影の時フラッシュライトをつけると、その反射で霊のように見えるので、長谷川は「純粋で良質な?」心霊写真を求め、ライト無しでガチンコ勝負(何の勝負だ?)です。

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ここに写っているのは、全員参加者です。真ん中の赤い服がガイドさんです。

しかし・・・・・・・・・・全然写りません。うじゃうじゃ幽霊が写っても困るけれど、ひとつも無しも少し寂しいなあーと。そこで、途中から、撮影モードを「花火」に切り替え、さらに「連写モード」で撮りまくりました。

途中トイレ休憩をはさみ、ツアーはさらに続きます。毎晩多数の幽霊がさまよい行進するといわれる場所(足場悪し)や、中国人の墓地に行きます。相変わらず暗いですが、目も少し慣れてきて、勇気ある参加者が、新たな霊を求めて、ガイドさんの指定する場所以外に入り込もうとすると、「止まれ。危ない!それ以上進むな!」と凄く大きい声で注意されます。その声がさらに参加者のビビリ度をアップさせます。海外旅行の度にいくつものツアーに参加しましたが、参加者から一回も笑い声の聞こえないツアーはこれが初めてです

夢中で書いていたら、長文になってしまいました。(霊のしわざか?)続きは次回に (^_^;)       (続く)

長谷川亨歯科クリニック

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2010年11月5日学会, 歯のコラム

さて、学会の報告が続きましたが、場所は観光地ハワイです。昼は学会参加ですので、観光は朝と夕方に限られます

波の音を聞きながらボーとしているのが、正しいハワイの過ごし方だとわかっていても、貧乏性の長谷川はホテルでじっとしていることができず、レンタカーを借りてあちこち回りました。ハワイは交通量が多くとても走りにくいです。

朝の観光は限られていますが(学会は8時から)、ダイヤモンドヘッドに登ってきました。日の出を見るのが目的ですので5時起きです。時差ぼけの体には相当コタえます。山頂間近、最後の延々と続く急な階段はさらにそれに追い打ちをかけます。日の出をめざすこのダイヤモンドヘッド登頂は、オプショナルツアーにもなっていて、結構混み合っていました。山頂は狭いので、人がてんこ盛り状態でしたが、早起きして開門(6時)と同時に入山したので、何とか目的を達することができました。

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さて夕陽です。2日目、学会終了後、東海岸へ行った帰りに、ちょうど沈むタイミングと重なりましたので、道沿いの公園で撮りました。
4日目にも、ワイキキの海岸で夕陽を見ましたが(アウトリガーホテルの桟橋がベストポイントと言うことでそこで見ました)こちらの方が写真的に良かったので、2日目の方をアップします。

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日ごろ、朝日も夕陽も夕焼けも意識なく仕事をしているので、このような風景を見ると、もっとスローなペースでゆったりと生活をした方がいいのかなと感じます。
(まだ続きますよ)

長谷川亨・歯科クリニック

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2010年11月4日学会, 歯のコラム

ハワイでの学会はAAP(アメリカ歯周病学会)と日本歯周病学会との共同開催です。
今回は歯肉の、特に審美的な整形についてテーマが多かったようです。発表のメインであるGS(General session: 学会の中で最もメインな発表:学会参加者ほぼ全員が聴講します )のテーマも3題のうち2題は歯肉や歯槽骨(歯の周囲の骨)の審美回復に関するものでした。
さて、AAPのような権威のある学会で発表者となることはかなり難しく、いわゆる「箔(ハク)をつけるための、自作自演のお手盛り海外発表」とはワケが違います。2日目のGS(前述)では京都の開業医である宮本先生が3人の講演者の1人としてご発表されていました。3日目の90分のFCE(Focused Continuing Education)では、東京の開業医である鈴木先生がご発表されていました。(その他にも数名の日本の先生が発表されていました)お二人とも堂々たるプレゼンテーションです。研究者でなく、いわゆる臨床家(普通に歯科医院で診療をしている)の歯科医がこのようなインターナショナルな場で発表できるという、そのご努力とご研鑽に深く敬服しました。

鈴木先生のマイクロスコープを使用した精密な歯周外科治療はかねてより定評がありますが、治療後のきれいな歯肉の状態をかたち作ってい行く、丁寧で精密な技法を見て私の周りに座っていた外国人の歯科医もしきりにメモをとっていました。鈴木先生には発表後のお疲れの所、ご無理を言って一緒に写真を撮らせていただきました。ありがとうございました。

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学会を通して英語にもずいぶん慣れてきましたが、発表もしっかり、はっきり(さらにゆっくり)と話してくれるとソコソコ聞けるのですが、ネイティブ(英語を母国語とする)の先生の超早口英語は、相変わらず苦手です。その点日本の先生の英語はとてもわかりやすく助かりました。さて、学会以外の報告も次回に少しさせて頂きます。(続く)

長谷川亨・歯科クリニック

AAPアメリカ歯周病学会に参加しています

2010年11月1日学会, 歯のコラム

AAPアメリカ歯周病学会は10/30から11/2まで、ホノルルのコンベンションセンターで行なわれています。今年はハワイでの開催で、2 年前のシアトルの時とは、感じが全く違います。一応スーツとネクタイで出かけたのですが、アロハシャツでの参加者もいたりして、ハッキリ言ってユルいです。でも会場内は熱気があり、いつも通りの雰囲気でした。また、追って滞在中の報告をさせて頂きます。

会場もハワイの雰囲気です

AAP(アメリカ歯周病学会)に参加 -2

2008年10月8日学会

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本年の学会のテーマは”On the Shoulders of Giants” でした。

直訳すると「巨人の肩の上で」と、何のことか解りにくのですが、これは、アイザック・ニュートンの “If I see further, it is because I stand on the shoulders of giants.(我々が遠くを見ることができるのは、巨人の肩の上に立っているから)”の一部を引用したもので、研究者や臨床家として、過去から築き上げられてきた業績に対し敬意と感謝の心を持ち、さらなる発展をめざそうといった趣意のようです。

学会のセッション中もこのテーマについて、各演者が随所でふれていました。

別の見方をすれば、インプラントに注視されすぎる傾向がある現状を憂いて、インプラントについての新しいトピックスのみを追い求めるのではなく、もう一度歯周病のメインストリートに立ち戻ってみようという、学会からのメッセージのようにも受け取れます。(少し考えすぎでしょうか)

今ある歯を残すのか、積極的に抜歯してインプラント治療に移行していくのかは、とてもデリケートな問題なので、今後ともおおいに論じられて良いテーマだと思います。