日本臨床歯周病学会 教育研修会

2016年2月28日研修会・講習会

2月28日(日)に、平成27年度 日本臨床歯周病学会中部支部教育研修会がありました。
(於:愛知学院大学歯学部)

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教育講演は、『エムドゲインこそが歯肉を歯に『接着』させる』(講師:大阪歯科大学歯周病学講師 河野智生 先生)

特別講演は、『歯周組織再生療法の基本的概念と術式』(講師:九州支部 木村歯科歯周研究所 木村英隆先生)

でした。

このブログでも、紹介させていただいている通り、歯周病により吸収された(失われた)骨(歯槽骨)を再生させる為の治療法が再生療法で、その代表的なものが、エムドゲインを用いた療法です。しかし、これがなかなか普及しないのは、施術が困難である事と、エムドゲインが歯科医師の中でも認知度が低い事にあると考えられます。

今回は教育研修会ということで、多くの若手歯科医師、歯科衛生士がご参加されていました。
患者さんが、新しい治療法の恩恵を受けるためには、先ずは施術者側(供給者側)の裾野を広げる必要があるように感じました。

JAO 定例研修会~症例検討会

2015年5月20日研修会・講習会

5月16日(土曜日)にJAO(日本オステオインテグレーションアカデミー=インプラントの勉強会)の5月例会がありました。

例会は通例では、講師をお呼びして講義を聞くのですが、今回はメンバーがそれぞれのインプラントの症例を持ちより、それについてみんなで討議すると言う趣向でした。

私も2例用意したのですが、話し合いが白熱し、1例はまたの機会に持ち越しとなりました。

久しぶりの、検討会でしたが自分の治療を客観的に見ることができ、とても勉強になりました。

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教育講演とハンズオンセミナーについて

2015年1月25日研修会・講習会

12月7日に衛生士の3人で
日本臨床歯周病学会主催の教育講演とハンズオンセミナー
に行ってきました。

歯周病に関連のある歯肉の中の歯石を除去する治療を
『SRP(スケーリング・ルートプレーニング)』というのですが
その治療は衛生士が主体で行うことが多く
歯周治療においても重要な治療なので
そのことについての講演と実技の内容はとても魅力的でした。

歯肉の中の歯面に付着している歯石は
固いので歯科専用のスケーラーという器具で行うのですが、その器具のメインテナンス
をきちんと行わずSRPを行うと
歯石がきちんと除去できないばかりでなく
歯石の表面をつるつるにしてしまい
結果、歯石の取り残しになってしまうということでした。

器具のメインテナンス法を『シャープニング』というのですが
午後からそのシャープニングについてのハンズオン(実技)指導を受け
さらに、模型でのSRPについて、講師の先生からご指導いただきました。

診療中、なかなか疎かにしてしまいがちな
シャープニングですが、やはり器具のメインテナンスを
きちんと行う行わないによって、治療結果が全く変わってきてしまうので、
器具のメインテナンスの大切さを実感いたしました。

今後は、診療所のスケーラー(歯石を取る器具)のシャープニングの時間をきちんととっていき
SRPの技術面も向上していけるようにしたいです。

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奥野美樹

米国大学院同窓会(LSAPD) 公開セミナー

2015年1月17日研修会・講習会, 歯のコラム

皆様 新年 あけましておめでとうございます。

さて、2015年1月11日(日) 年明け早々、研修会に行って参りました。

虎ノ門ヒルズフォーラム(東京)で開催された

第19回米国歯科大学院同窓会(JSAPD)公開セミナー  です。

テーマは 「然歯を守るための知識と技術」 でした。

10名の演者がテーマについて、それぞれ専門の 歯周病、矯正、歯内療法、補綴、インプラントの視点からご講演されていました。

講演時間が短かいため、もう少し先まで聞きたいなと若干の消化不良感は否めませんが、年の初めに自分の興味のある点が抽出できたことは収穫でした。

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さて主催のJSAPDは、米国の歯科大学院を卒業した日本人歯科医師のグループとのことです。JSAPDの存在は以前より知ってましたが、参加するのは初めてです。

今回は、JAOの村上先生、アメリカワシントン州在住の中山吉成先生のお誘いを受けての参加でした。

本年も新しい知識や技術を習得し、日常臨床の場で患者様に還元して行こうと考えています。
本年もよろしくお願いいたします。

歯内療法の学術講習会

2014年7月13日研修会・講習会

 7/13(日) ワールドカップ3位決定戦(ブラジルvs オランダ)が早朝行われた日でしたが、午後から講習会がありました。

大阪歯科大学同窓会愛知県支部主催の学術講習会で、
講師は 石井宏先生 (東京都開業)
演題は 「歯内療法専門医が考える保存と抜歯の基準」 でした。

石井先生は、日本でも少ない歯内療法専門医で、歯内療法専門の診療所を開業しています。
ちなみに名古屋には歯内療法のみ専門で行っている歯科医院はありません。
(愛知学院大学歯学部付属病院には歯内治療を専門に行う診療科があります)

ところで、歯内療法とは歯の神経(根管)の治療です。

・虫歯が進んで、神経抜いたり
・歯の中に膿がたまって、腫れてきたり
・虫歯を放置しておいて、歯に大きな穴が開いてその中が感染したり

したときに行われる治療です。

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歯内療法は、とても手間と時間がかかる治療で、
患者さんが歯科を受診して

「1本の歯を治すのに、一体何回通わなければいけないんだ!!!」

と感じたとしたら、それは歯内療法を行っていることが多いです。

歯内療法はホントに細かく地味な治療ですので、歯科医師にとっても大変なのですが、
これをキチンと行うかどうかで、その後の 「歯の持ち」 が全く変わってきます。

この治療を時間をかけて徹底して行う事は、良い結果を導きますので、何回も通院するのは大変ですが、歯内療法受診の際は、どうかご協力お願いします。

約2時間の短い講演でしたが、外科療法や抜歯の判断基準など、専門医ならではの示唆に富んだ、意義深い講習でした。