PMTCセミナー

2016年9月30日研修会・講習会

朝夕の風に秋の気配を感じる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今回は、歯科衛生士の和気(ワケ)と私横井がPMTCのセミナーに参加させて頂きましたので、今回はその内容についてご報告させていただこうと思います。

PMTCはスウェーデンのアクセルソン博士が1971 年に提唱し、今や日本の歯科医療においても広く普及している予防医療の施術方です。

今回のセミナーは本当に凄いです。
何が凄いかと申しますと、アクセルソン博士と共に研究を進めてこられたニーストレン女史による講演と更に直接の実技指導付きです!(ここでテンションが上がるのは歯科関係者のみ)

まず、講演の初っぱなから
「15年の臨床研究によって歯はほぼ100%守ることができると分かりました。」

という、力強い幕開けに血圧が上昇するような興奮を覚えたのは私だけではなかったはずです。

以下、DH和気に変わりましてご報告させていただきます。

PMTCとは
professional mechanical tooth cleaning の略です。
セルフケアだけではコントロールしにくいリスク部位を、歯科医院においてプロがクリーニングすることです。単に見た目の美しさを目的とするのではなく、生涯健康な歯を維持するために行います。
ポイントとなるリスク部位は、歯と歯の隣接した面と歯くぎの中です(特に奥歯)。
PMTCは、バイオフィルムという、歯周病や虫歯の原因となる細菌の膜を取り除きます。このネバネバした膜は歯ブラシでは落とすことが困難なので、わたしたち衛生士がクリーニングします。

予防歯科において世界的に知られている歯科医師アクセルソン博士による長期研究があります。
研究によって次のことが証明されました。
30年間、定期的にPMTCやセルフケアの指導を受けたかたたちが失った歯は、たったの0.6本でした。(被験者257名の平均)
年齢に関係なく、定期的なメインテナンスと、良好なセルフケアを継続することで、健康な歯を守ることができるのです。

今回のセミナーの講師は、スウェーデン人のブリギッタ先生でした。
世界で初めて患者さんにPMTCを提供した歯科衛生士さんです。
実習のときは、ブリギッタ先生がひとりひとり見て回ってくれて、先生に直接教えていただくことができました!英語がペラペラな横井さんはブリギッタ先生と会話していました。すごい…!


ペラペラではなく、なんちゃって英語風ですのであしからず(by 横井)

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最後に…
スウェーデンで始まったこの予防プログラムは、3歳児のムシ歯率80%を6年で4%にまで引き下げました。
これは、バイオフィルム除去というのがいかに歯を守るために必要であるかを物語っています。
しかし、PMTCさえすれば歯を守れるということではありません。
正しいホームケアができるということが大前提です。
定期クリーニングでバイオフィルムを除去しても、ホームケアが不十分であれば、ものの数日でプラークや歯石は付いてしまいます。
いかにクリーニング後のツルツルの状態を維持するかが重要です。

うまく歯が磨けない、朝起きると口の中がネバネバするなど、どんな事でも私たち歯科衛生士にご相談ください。
皆様の歯を守るためのサポートを喜んでいたします。

皆様がいつまでもご自身の歯で美味しくお食事されることを願っております。

企業講演会~グッペリ活動~

2016年3月30日研修会・講習会

例年より早く名古屋もサクラ満開の時期を迎え、新生活を送られる方も
多いと思いますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今年で11年目を迎える歯科衛生士 内田です。

今回、歯科医院を飛び出しての活動報告です~!!

2012年、予防歯科企業 ㈱オーラルケアより社会貢献プロジェクト
「Good bye perio ~さようなら歯周病~ (通称 グッペリ)」が発足され、
日本全国の成人の歯周病約80%の罹患率を減らす事を目的とし、
私たち歯科衛生士はお口の健康を守るプロとして歯科医院のみならず
より多くの方に歯周病とその予防方法を知ってもらうため、あちこちで活動し歯周病予防に効果のあるデンタルフロスの提案と、正しい使い方をお伝えしています。
(㈱オーラルケア 当院でも歯ブラシやフロスの取り扱っています)

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私は2013年から診療所を飛び出して限られた時間ですがより多くの方に歯周病予防の
大切さを知っていただきたく、ボランティア活動にも励んでいます。

慌ただしい3月末、某大手企業(プライバシー保護のため会社名は非公開です)での
活動依頼を頂き、講演会を行いました~!!

今回プライバシー保護のため講演会の様子をお見せすることが
できないのですが、「お口の健康法」~歯周病を知ろう~をテーマで
お話させて頂きました。

なんせ人前で話すのが恥ずかしく、人一倍緊張してしまう私なので、
講演会の前日に当院のスタッフみなさんの前で余演会をして本番を迎えたのですが..

講演会前夜は緊張して全く寝れなかったのです笑

ただ当日は講演会に参加くださった皆さんが真剣に歯周病はどんな病気なのか、全身疾患とどんな関係があるのか、予防するにはどうしたらよいのか、聞いてくださいました。
話ばかりだとみなさん疲れてしまうので、フロスの使い方の実技や歯周病で歯を失うと見た目(顔)にどんな変化が出るのかわかるアプリを楽しんで頂いたりとても有意義な講演会になりました~!!

私も今回の講演会でとてもいろいろな事を学びました。
歯周病とはといっても奥が深いのですが、どうやったら伝わるのか考えたり、勉強不足だった歯周病と全身疾患の関連についてたくさんの文献を読んだり全身疾患に詳しい看護師の友人に聞いたりとより知識を深めるきっかけとなりました。

今回の講演会で得た知識も今後の臨床にしっかり活かしていきたいと思います。

今回、講演依頼を頂きました企業様、スライド作りを手伝ってくださった院長先生、余演会に付き合ってくれたスタッフのみんな、本当にありがとうございました。

今後もよりたくさんの方に歯周病予防の大切さとその方法について伝える活動を行っていきますので、
ご興味のある方は是非お問い合わせください。

株式会社オーラルケア Good bye perio プロジェクト
http://perio.tuftclub.jp/sp/public/

JAO 3月定例研修会 

2016年3月29日研修会・講習会

3月26日(土)はJAO(日本オッセオインテグレーションアカデミー)の3月例会@ソフィアインプラントセンターでした。

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講師に日比英晴 先生(名古屋大学大学院医学系研究科頭頸部感覚器外科学講座 教授)をお迎えし、
「顎骨再建とインプラントによる咬合再構成」の演題でした。
名古屋大学口腔外科のお家芸である、再生療法についての興味深い題材についても、存分にお話しいただきました。

例会後は、恒例の講師の先生を囲んでの懇親会です。
JAOの良さは、高名な講師と膝をつき合わせて、さまざまな意見交換が出来る点にあると思います。

気づいたら、11:30を過ぎていました。日比教授、お忙しい中、遅くまでおつきあいいただきありがとうございました。

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(昭和チックな居酒屋で、裸電球の下、皆盛り上がっているように見えますが、ちゃんとした料理店です)

お店情報:  旬処 魚こう (魚介料理・海鮮料理)
         愛知県名古屋市東区東桜1-2-4   TEL・ 050-5890-5101

日本臨床歯周病学会 教育研修会

2016年2月28日研修会・講習会

2月28日(日)に、平成27年度 日本臨床歯周病学会中部支部教育研修会がありました。
(於:愛知学院大学歯学部)

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教育講演は、『エムドゲインこそが歯肉を歯に『接着』させる』(講師:大阪歯科大学歯周病学講師 河野智生 先生)

特別講演は、『歯周組織再生療法の基本的概念と術式』(講師:九州支部 木村歯科歯周研究所 木村英隆先生)

でした。

このブログでも、紹介させていただいている通り、歯周病により吸収された(失われた)骨(歯槽骨)を再生させる為の治療法が再生療法で、その代表的なものが、エムドゲインを用いた療法です。しかし、これがなかなか普及しないのは、施術が困難である事と、エムドゲインが歯科医師の中でも認知度が低い事にあると考えられます。

今回は教育研修会ということで、多くの若手歯科医師、歯科衛生士がご参加されていました。
患者さんが、新しい治療法の恩恵を受けるためには、先ずは施術者側(供給者側)の裾野を広げる必要があるように感じました。

JAO 定例研修会~症例検討会

2015年5月20日研修会・講習会

5月16日(土曜日)にJAO(日本オステオインテグレーションアカデミー=インプラントの勉強会)の5月例会がありました。

例会は通例では、講師をお呼びして講義を聞くのですが、今回はメンバーがそれぞれのインプラントの症例を持ちより、それについてみんなで討議すると言う趣向でした。

私も2例用意したのですが、話し合いが白熱し、1例はまたの機会に持ち越しとなりました。

久しぶりの、検討会でしたが自分の治療を客観的に見ることができ、とても勉強になりました。

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