歯科学術研究会 口腔内スキャナーとデジタル化

2020年10月18日歯のコラム

令和2年9月13日(日)

愛知県保険医協会の歯科学術研究会が

名古屋市中区の保険医協会伏見会議室でありました。

講師は天野錦治(北名古屋市 アマノ歯科医院院長)先生です。

口腔内スキャナー臨床 ~デジタル化とその取り扱いと今後の展望

がテーマでした。

OIP

口腔内スキャナー(光学印象)は歯の治療でよく行われる

型取り(歯を作るための模型作りに必要です)をデジタルで行う技術です。

型取りは、喉が苦しくなる方には苦痛なモノですが、

これによって光を当てるだけで型取りが行えます。

また、模型を作ることなく最終的な人工の歯を作製できるので、

操作上の誤差を減らすことができますし、実際の歯型模型を保存する必要も無く

(デジタルデータで保管されます)、製作過程を単純化することができます。

OIP00

当院でも導入を考えていますが、

各メーカーによって特徴が異なることと、

まだ実際に使用している歯科医院のデータが多くないため、

慎重に当院の治療状況にあった器具を選別したいと考えています。

歯の治療は手作業が多く、デジタル化されにくい分野ではあるといわれておりましたが、

技術革新により術者、患者さん双方にメリットをもたらされるのは喜ばしい限りです。

「デンタルハイジーン7月号」に当院歯科衛生士の論文が掲載されました。

2020年10月4日TV取材・出演・メディア掲載

歯科衛生士の医学雑誌「デンタルハイジーン7月号」に

当院のチーフ歯科衛生士 内田(日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士)の論文が掲載されました。

歯の不安を訴えご来院された一人の患者様に対し、30年以上にわたり口腔衛生管理を行い、

歯とお口の健康を維持し続けた、具体的な経過をまとめた報告が論文の主題でした。

歯科衛生士 内田の卓越した手法もさることながら、患者様のお口の健康に対する意識の高さには

感動いたしました。

長くお通いいただいている患者さまのために、歯科衛生士は何ができるのか、

あらためて、考える機会をいただきました。(院長)

JAOの9月定例研修会

2020年9月14日研修会・講習会

令和2年 9月12日に

JAO(日本オッセオインテグレーションアカデミー)の9月定例研修会が

ソフィアインプラントセンターで開催されました。

コロナ感染予防のため、参加者は全員マスク着用、ソーシャルディスタンスを確保しての例会でした。

講師は双峰歯科クリニック(愛知県豊明市)開業の三輪一雄先生です。

テーマは「最近の咬合学の考え方」で、

当院からは私と馬場先生、松浦先生とで参加いたしました。

miwasennsei

咬合学とは「歯の噛み合わせについて」の学問ではとても重要で大きな研究領域です。

人にはそれぞれの噛み合わせがあるので、

咬合学を意識することなく診療を進めていくこともできますが、

本来あるべき噛み合わせが変化してきたり、

噛み合わせによって歯やお口の不調を訴えたりした時にその重要性が認識されます。

咬合学は奥が深いため、追求するとキリがないのですが

三輪先生は40年以上の研究を通し得られた咬合学のエッセンスを

我々臨床家にもわかりやすく解説してくださいました。

強い歯ぎしりなどによりかみ合わせが変化してきた

患者さまの治療に活かして行きたいと思います。