JAO 3月定例研修会 

2016年3月29日研修会・講習会

3月26日(土)はJAO(日本オッセオインテグレーションアカデミー)の3月例会@ソフィアインプラントセンターでした。

hibi prof

講師に日比英晴 先生(名古屋大学大学院医学系研究科頭頸部感覚器外科学講座 教授)をお迎えし、
「顎骨再建とインプラントによる咬合再構成」の演題でした。
名古屋大学口腔外科のお家芸である、再生療法についての興味深い題材についても、存分にお話しいただきました。

例会後は、恒例の講師の先生を囲んでの懇親会です。
JAOの良さは、高名な講師と膝をつき合わせて、さまざまな意見交換が出来る点にあると思います。

気づいたら、11:30を過ぎていました。日比教授、お忙しい中、遅くまでおつきあいいただきありがとうございました。

jao0326

(昭和チックな居酒屋で、裸電球の下、皆盛り上がっているように見えますが、ちゃんとした料理店です)

お店情報:  旬処 魚こう (魚介料理・海鮮料理)
         愛知県名古屋市東区東桜1-2-4   TEL・ 050-5890-5101

日本臨床歯周病学会 教育研修会

2016年2月28日研修会・講習会

2月28日(日)に、平成27年度 日本臨床歯周病学会中部支部教育研修会がありました。
(於:愛知学院大学歯学部)

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教育講演は、『エムドゲインこそが歯肉を歯に『接着』させる』(講師:大阪歯科大学歯周病学講師 河野智生 先生)

特別講演は、『歯周組織再生療法の基本的概念と術式』(講師:九州支部 木村歯科歯周研究所 木村英隆先生)

でした。

このブログでも、紹介させていただいている通り、歯周病により吸収された(失われた)骨(歯槽骨)を再生させる為の治療法が再生療法で、その代表的なものが、エムドゲインを用いた療法です。しかし、これがなかなか普及しないのは、施術が困難である事と、エムドゲインが歯科医師の中でも認知度が低い事にあると考えられます。

今回は教育研修会ということで、多くの若手歯科医師、歯科衛生士がご参加されていました。
患者さんが、新しい治療法の恩恵を受けるためには、先ずは施術者側(供給者側)の裾野を広げる必要があるように感じました。

1月のお誕生日会記録

2016年2月14日ブログ

こんにちは。

今回ブログを担当しますのは

長谷川亨歯科クリニックで働き始めて

◯年の運動&食べることが大好きな

歯科助手の磯部です。

今回、ブログをアップするのが遅れてしまい

少し前の出来事ではありますが、、、

1月に開かれた
ベテラン歯科衛生士秋山さんと
若手歯科衛生士和気さんのお誕生日会で
名古屋コーチンで有名な《楽》へ
連れて行って頂きました。

ここは院長行きつけの
名古屋人ならこの味でしょ!っと言う
鳥みそ鍋が美味しいお店。

2つのテーブルに分かれて
それぞれの鍋を
みんなでつつきました🎶

だしのきいた味噌味のスープが
やみつきで私がいたテーブルは
あっという間にスープがなくなり
お店の方が一所懸命
おだしと味噌を
足して足して足してくださりました!

そして院長がここは締めが2回もくる!
っと興奮していまして
ん?どういう事でしょう?と
不思議に思っていたら、、、

第1弾目↓↓

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き~し~め~ん~が投入され
麺に味噌スープが染み込み
とんでもなく美味しそうなしめが
出来上がったではありませんか~!!!

もちろん味は~

おいし~♡✧。(⋈◍>◡<◍)。✧♡

っと一息ついていたら

第2弾↓↓
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ご飯&名古屋コーチンの
た~ま~ご~投入!!!!
たまらないこの美味しさ!
しめ2回目だと言うのに
箸が止まりませんでした!

そして締めが終わった後には
とーっても素敵な花束が
秋山さんと和気さんの手に!

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お二人のそれぞれのイメージに
合わせた花束だそうで
とっても良くお似合いです。

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そしてこの日2軒目に
ここもまた院長行きつけの
マジックバーへ。

定番のフォーク曲げが始まったのですが
どんなにどんなに近距離で見ても
種も仕掛けもわからず不思議で不思議で
仕方なかったです!

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クライマックスには
トランプに手書きでみんなの目の前で
名前を書いたトランプが
なぜか冷蔵庫の中の
お茶のペットボトルに
瞬間移動していてたと言う。。。

ほら!院長もカメラに向かって
『種も仕掛けもありません』
と表しているのにもかかわらず

image
” />

この結果!↓

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みんな頭の中が?????のまま
拍手喝采でとてもとても
素敵な心に残るお誕生日会でした。

秋山さん、和気さん
お誕生日おめでとうございます。
素敵な1年にしてくださいね。

そして院長先生
ありがとうございました。

名古屋コーチン味噌鳥鍋~楽~

〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦3丁目9-29

magic bar momentos
(マジックバーモーメントス)

愛知県名古屋市中区錦3丁目18番6号山清びる7F

OSAS(閉塞性睡眠無呼吸症候群)への試み ~ その3

2016年1月11日歯のコラム

前回までのまとめ

・ 睡眠時無呼吸症候群(OSAS:閉塞性睡眠無呼吸症候群)は健康に影響を与えるため対策が必要です。
・ 最も効果的な対処法はCPAP(シーパップ) ですが、手軽に使用しにくいため十分に普及しているとは言えません。
・ CPAPの代用として、就寝時に装着するOA(口腔内装置)についての研修を受けて参りました。

さて本文です

OAの作用機序は、下顎の開口制限と前方移動、および下顎の固定 にあります。
睡眠時(特に仰向けで休んでいるとき)は下顎が下方に沈みそれによって気道が閉鎖され、いびきや無呼吸が起こるため、下顎を前方で固定させ、気道を確保します。

下顎の固定位置は、噛み合わせの高さを出来るだけ低くすること、また水平に前方移動させることが重要とのことです。

OAで、十分な効果が得られなかった場合は減量やCPAP、手術などとの併用が勧められます。

研修最後の講義は川名ふさ江先生(日本睡眠総合検診協会 代表理事)で携帯型睡眠呼吸検査装置の判断方法とレポートの正しい読み方についてでした。

さて、研修を終えて、OA(口腔内装置)をご希望された患者さんに、実際に装置を作成し装着していただきました。以下はそのデータです。

  * この検査結果の公開につきましては患者様のご許可をいただいております。

これは、OA(口腔内装置)を装着していない時の携帯型睡眠呼吸検査装置のデータです。(図をクリックすると拡大されます)

在宅PSG00 1

青矢印のSpO2は 動脈血酸素飽和度で、通常は95%以上です。これが睡眠時の無呼吸により一時的とはいえ70%以下に低下している事をあらわしています。

また赤矢印はいびきをしているポイントを示しています。

これは、OA(口腔内装置)を装着した時の携帯型睡眠呼吸検査装置のデータです。(図をクリックすると拡大されます)

在宅PSG002

青矢印のSpO2が改善していることが読み取れます。
また赤矢印のいびきも減少しています。

今回の患者様の、装着前と装着後の検査結果は

                 AHI           ODI  
OA 未装着時      31.0 回/時    32.2 回/時
OA  装着時       20.8 回/時    19.1 回/時
          、                             
AHI、ODI共に改善が見られます

くりかえしになりますが、 
AHI は 無呼吸低呼吸指数 ・・・ 無呼吸低呼吸が1時間あたり10秒以上続く回数
ODI は 酸素飽和度低下指数 ・・・ SpO2が下降する1時間あたりの回数      です。

AHIは睡眠障害の判定基準となります

   AHI < 5   正常
5 ≦ AHI < 15  身体に異常がないレベル。
              日中に強い眠気がある場合は精密検査の受診が勧められる
15 ≦ AHI < 30  中等度の睡眠障害 (要受診 もしくは要保健指導)
30 ≦ AHI      重度の睡眠障害 (要受診)

今回は、OA(口腔内装置)による、睡眠時無呼吸症候群の症状改善は期待通りの結果となりましたが、当然、このような改善が常に期待できるかどうかは不明です。

しかし、OAがたくさんの睡眠時無呼吸症候群に悩まされている患者さんにとって、症状改善のための選択肢の一つとなり得ることは間違いないことだと感じています。

今回は研修を受けて、最初の一例でしたが、さらに研鑽や経験を積み、より効果的なOA(口腔内装置)の作成技術を磨きたいと考えています。

長々とおつきあいいただきありがとうございました。

 
      

OSAS(閉塞性睡眠無呼吸症候群)への試み ~ その2

2016年1月7日歯のコラム

(前回からのつづきです)
 
 * やや、専門的な内容です。ご興味のある方のみ、おつきあいください。

次に外木守雄先生(日本大学歯学部口腔外科学教授) より 閉塞性睡眠無呼吸症候群(OSAS)に対する顎顔面手術 についての講義がありました。

その1で、手術以外のOSASへの治療法、対処法を記しましたが、数ある治療法の中でも手術が最も確実な治療法であることに間違いはありません。

実際に外木教授のすばらしい手術の技術により、OSASが治癒する症例を何例も提示していただきました。

しかし、骨を大きく切断する手術となるため、体への侵襲の大きさから、すべての患者さんが手術を受け入れるという現状ではないようです。

実際に手術を受ける患者さんには限りがあるため(高度かつ特殊な技術のため専門医の数も少ない),CPAP(シーパップ Continuous Positive Airway Pressure ;睡眠中、鼻から圧力空気を送り込む装置)や口腔内装置(OA)による治療法が求められるのです。

午後になっていよいよ、口腔内装置(OA)治療の現状と展望についての講義となりました。

講師は河野正己先生(日本歯科大学新潟病院 睡眠歯科センター長・教授)です。

口腔内装置(Oral Appliance ;OA)の立ち位置は微妙で、口腔内装置は歯科医院で作られるものですが、歯科医師の判断(診断)で作ることは出来ないのです。
健康保険で作る為には、まず睡眠時無呼吸症候群の確定診断が可能な医科の医療機関(耳鼻科や呼吸器内科など)からの紹介依頼(診療情報提供書)が必要なのです。

睡眠時OA

さて、OAはこの写真のようなものです。
これは、最も一般的なモノブロック型(上下一体型)ですが、バイブロック型(上下分離型 通常はゴムで力を加えられる)の物もあります。バイブロック型は保険適応外です。

通例では、口腔内装置(OA 以降OAと記載)は次の流れで作成に至ります。
まず患者さんが一般医院でOSAS(閉塞性睡眠無呼吸症候群)の診断を受ける。
前述の通り、AHI(Apnea Hypopnea Index)が5以上で、OSASの確定診断となり、保険でのOA作成が可能となりますが、通例では15以上(眠気を伴うときは10以上)が診断基準となります。

また、単なるいびき症・保険適応外のOA作製希望の患者さんは、すべて自費治療になります。

ところでAHI(Apnea Hypopnea Index)はどのように計測するのでしょうか。AHIは睡眠1時間あたりの「無呼吸」と「低呼吸」の合計回数ですが、計測するには専用の生理検査(PGS:睡眠ポリグラフ による病態検査)が必要です。

PSGとは睡眠の質と量、異常行動の診断をするものです。一般には専門機関で泊まりがけ(入院)で測定します。しかし、それはとても大変なので、簡易測定方として、在宅PSGがあります。
これは簡単な装置を額に装着するだけで、脳波と眼球運動、筋電、いびき、脈拍数、頭の向き、頭の動き の8チャンネルの睡眠時のデータを記録できるものです。在宅というだけあって、泊まりでの検査は不要です。

( つづく )