7月30日 31日 に パシフィコ横浜にて開催されました、
日本臨床歯周病学会40周年記念大会 に参加して参りました。
歯科衛生士からの報告です
私は、
『歯周治療とプラークコントロール』
について、杉田龍士郎先生の講義を聞きました。
なぜプラークコントロールは歯周病治療において重要なのかを
エビデンスベースで解説してくださいました。
そして、
良好なプラークコントロールを達成するための合理的な口腔清掃方法、
患者さんのモチベーション法について、
『メディカルダイアローグ』と先生の経験を踏まえてお話してくださいました。
講義を聞く中で、エビデンスに基づいて話をしていただくととてもわかりやすいと感じました。
私たちは歯科の知識を持っていて当たり前のように過ごしていますが、
患者さんの多くは歯科に対して 十分な知識を持ち合わせていない方がほとんどだと思います。
意識が高い方ももちろんいらっしゃいますが、
そんな中で患者さんにどうしたら歯周病について理解していただけるのか、
私たちの伝え方が重要だと思いました。
ただ、TBI(=ブラッシング指導)をするのではなく、歯周病治療にあたり大切なことは、
OHI(=歯周病を理解していただく)ことだと改めて感じました。
なぜ歯周病になるのか、なぜ普段のブラッシングを気をつけなければならないのか、
正しく患者さんに理解していただけるよう、
これからも日々歯科衛生士として務めて行きたいと思います。
そして、今回私は臨床歯周病学会に初めて参加しました。
そこでたくさんの試供品をいただいてきました。
今後また、患者さんのご要望をお聞きして、
患者さんそれぞれに合ったもの、
普段のブラッシングのモチベーションがあがるような歯ブラシや歯磨き粉があればいいなと思っています。
色々と試して、院長先生や歯科衛生士で話し合い、新たに提供できるものがあればいいなと思っています。
今回の学会を通して、
普段聞くことができないような貴重な講義をたくさん聞くことができとても楽しかったですし、
とても勉強になりました。
もっと歯科衛生士として成長していきたいと思いました。
このような機会をいただいてとても嬉しかったです。
それから、今回は横浜で開催ということで、夜は先輩方とコスモワールドに行ってきました
観覧車から見る夜景はとても綺麗でした。
夜景を見て日々の疲れも飛び、癒されました~。先輩方のステキな笑顔
思い出になりました~。
その5に続くカモ
院長先生今年も、貴重な機会をありがとうございました。

40周年記念大会とあって、2日間ぎっしり詰まったスケジュールでした。
例年は、2日目(日曜日)の午後は遠方からの参加者への配慮もあり、やや軽めのプログラムとなる傾向があるのですが、今回は2日目の最終のセッションにメイン講師の一人であるDr.Isttvan Urbanを配するなど、最後までしっかり聴講させていただけました。
当学会の40年の歴史は、そのまま私の卒後の臨床歴とほぼ同じです。
その間 歯周病治療も様(さま)変わりしました。
この数年歯周病治療のトピックスとなっている再生療法についても、黎明期(1982年頃ののもの)は、かなり大げさでしたが、研究者や臨床家の努力により、年を経るごとに低侵襲性(体への負担が少ない)になり、今回のメイン講師である Dr.Cortellini によって示された改良MIST法に至っては、手術のための切開を最小限にとどめた素晴らしいものでした。

歯周病による骨の喪失も、一定の条件のもとでは、かなりの確率で復帰できるようになり、「歯周病により溶かされた骨は、2度と戻ることはない」という概念は今や過去のことになりつつあります。
もちろんそのための歯周病治療を行う環境(歯科医師やスタッフのトレーニングや機材など)を整える必要があるため、すべての患者さんに普及されるにはまだまだ時間がかかると思いますが。
歯周病治療の過去と未来について考えさせられた学会でした。
横浜は夜景がキレイです。