日本臨床歯周病学会に参加しました  ~2

2022年8月9日学会

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40周年記念大会とあって、2日間ぎっしり詰まったスケジュールでした。
例年は、2日目(日曜日)の午後は遠方からの参加者への配慮もあり、やや軽めのプログラムとなる傾向があるのですが、今回は2日目の最終のセッションにメイン講師の一人であるDr.Isttvan Urbanを配するなど、最後までしっかり聴講させていただけました。


当学会の40年の歴史は、そのまま私の卒後の臨床歴とほぼ同じです。
その間 歯周病治療も様(さま)変わりしました。

この数年歯周病治療のトピックスとなっている再生療法についても、黎明期(1982年頃ののもの)は、かなり大げさでしたが、研究者や臨床家の努力により、年を経るごとに低侵襲性(体への負担が少ない)になり、今回のメイン講師である Dr.Cortellini によって示された改良MIST法に至っては、手術のための切開を最小限にとどめた素晴らしいものでした。

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歯周病による骨の喪失も、一定の条件のもとでは、かなりの確率で復帰できるようになり、「歯周病により溶かされた骨は、2度と戻ることはない」という概念は今や過去のことになりつつあります。

もちろんそのための歯周病治療を行う環境(歯科医師やスタッフのトレーニングや機材など)を整える必要があるため、すべての患者さんに普及されるにはまだまだ時間がかかると思いますが。

歯周病治療の過去と未来について考えさせられた学会でした。

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横浜は夜景がキレイです。

その3に続く

日本臨床歯周病学会に参加しました ~1

2022年7月31日学会

7月30日と31日に、日本臨床歯周病学会に参加しました。歯科衛生士6名と私、7名の参加です。
本年は横浜にあるパシフィコ横浜での開催でした。
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今回は40周年記念大会と言うこともあり、とても充実した内容の学会でした。

行動規制はないとはいえ、コロナが蔓延しており、感染対策を十分考慮しての開催であったと思います。
昨年、一昨年はコロナのため参加できなかったので、3年ぶりの参加でした。

40周年記念大会ですが、思えば私が初めてこの学会に参加したのは35年前、私の会員番号が101番、しかし今や5000人を超える大きな学会となりました。

歯周病について真摯に研究する臨床家の集まりであり、その姿勢に魅力を感じ、会が大きくなっているのであると思います。

内容の濃い学会でした。(内容についてはまた報告させていただきます) 
開催にご尽力された関係者各位に敬意を表します。
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その2に続く

矯正歯科とインプラントの研修

2022年5月5日研修会・講習会

3月12日(土曜日)、ソフィアインプラントセンターにて開催された日本オッセオインテグレーションアカデミー(JAO)3月例会に参加いたしました。


講師は私の大学の先輩でもある池森 由幸先生(名古屋市千種区 いけもり矯正歯科 院長)で、「サージカルアシストの実態(特にTADs応用について)とインビザライン治療に関する知見報告」のテーマでご講演いただきました。

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サージカルアシストとは、矯正用アンカースクリューに代表される、矯正歯科治療を効果的に行うための、口腔外科的なサポートのことです。その中でも現在一番応用されているTADs( Temporary Anchorage Device )についてのご講演でした。

また、当院でも行っているインビザライン治療については、その現状と、療法上の注意点について具体的にお話いただきました。

今回の2つのテーマは、一般歯科医師にとって既知のことではあるものの、それらが矯正治療の臨床現場で実際にどのように使用され、そして評価されているかについてはなかなか触れる機会の少ない題材であったこともあり、とても興味深く拝聴させていただくことができました。